2018年09月08日 配信

代表の松本さん。勤労市民ホールで

9/8(土)市民オペラが15日に旗揚げ公演
「船橋でオペラが楽しめるように!」

 「ふなばしオペラ合唱団」の結成を記念して「ふなばしオペラガラコンサート」が9月15日、勤労市民センターのホール(船橋市本町4-19-6)で開催される。

 主催は船橋市在住の音楽家・松本やすこさん(46)。「東京に行かなくても船橋でオペラが楽しめるように」と、同合唱団を立ち上げた。「ガラコンサート」とは何かを記念したコンサートを意味するが、最近ではオペラのハイライトを演じるコンサートを意味しているという。

 「船橋は『音楽の街』という素晴らしい土壌があります。毎年オペラ公演を市民の皆さんに楽しんでいただけたらという思いが長年ありましたが、まずは実現可能な小さなオペラ公演から始めてみようと今回のコンサートに踏み切りました」と松本さん。

 「オペラの魅力は何といっても声楽家や合唱団の生の歌声で演じられるところです。今回の演奏はピアノ1台ですが、たった一人でオーケストラのさまざまな要素を表現をするピアノも聞きどころです」とも話す。

 同コンサートの1部では、通常3時間かかる『カルメン』をナレーションと歌でハイライトシーンを上演する。2部はオペラ『椿姫』の『乾杯の歌』など有名なオペラ曲のコンサートとなる。ソリストは松本さん(メゾソプラノ)以外に船橋市出身の松本直子さん(ソプラノ)、国内外で受賞歴多数の実力派・市川浩平さん(テノール)。

 芸術監督兼指揮を務める小鉄和広さんは、国内外で活躍中のオペラ歌手であり演出家で、松本やすこさんの約20年来の師匠でもある。小鉄さんは、松本さんの志に共感し挫折しそうになった時も背中を押し支えてきたという。

 「ふなばしオペラ合唱団」の団員は、昭和の一桁生まれから現役大学生までの老若男女33人で構成。船橋市以外に東京都新宿区や埼玉県三郷市からの参加もあるという。団員の會田美保子さん(41)は「練習は『船橋でオペラを!』との松本先生の思いがあふれており、楽譜が読めず、外国語がわからなくても丁寧に指導していただきました。お客様に『来てよかった』と思ってもらえるように頑張っています」と意気込みを話した。

 松本さんは千葉県館山市出身。武蔵野音楽大学卒業後、結婚を機に船橋に移り住んで20年以上になる。オペラ歌手としての活動以外に数々の合唱団や自宅の音楽教室などで指導を行い、2009年には「親子でオペラに親しむ会」を発足、毎年県内各地で公演を続けている。

 松本さんは、2014年1月、柏市周辺に住む声楽家で演じられる「ニューイヤーオペラコンサート in Kashiwa」に出演した。「市民オペラとは、表舞台ではプロの声楽家とアマチュアの合唱愛好家、裏ではプロの舞台家と市民ボランティアスタッフ、そしてオーケストラと大勢の人が公演の成功に向かって活動します。その道のりは平坦ではありませんが、人と人との融和など多くの学びがあります」と話す。

 なお、同コンサートはチャリティーコンサートでもある。「地震や災害のニュースを目にする度に音楽ができることは奇跡的なことなのだと気づかされます。収益金は災害に見舞われ、音楽もままならない思いをされている方に日本赤十字社を通して寄付する予定」と松本さん。

 「『ふなばしオペラ』の船出は私1人でしたが、これからはメンバーの皆さんと共に船を漕いで行けます。今後は『カルメン』だけで2時間位のコンサートができれば」と松本さんは目を輝かせる。

 同コンサートは9月15日、14時開演。全席自由でチケットは3,000円。チケットの申し込みは松本さん(TEL 090-1847-8049)まで。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 練習風景

  • 柏市民オペラ(2014年)

この記事を書いた人

MyFuna編集部

MyFuna編集部

スポンサードリンク

記事の場所
関連キーワード