2018年06月18日 配信

船橋市場で初開催となった「船橋市場の日曜朝市」

6/18(月)船橋市場で初開催の「日曜朝市」
生本まぐろの解体ショーやDJ、スケボー体験など斬新に

 船橋市地方卸売市場(船橋市市場1-8-1)で今回が初開催となった「船橋市場の日曜朝市」が6月17日に開催され、マグロの解体ショー&即売などに約600人(主催者発表)が訪れ、梅雨の晴れ間の日曜日を楽しんだ。

 今回主催となったのは、市場内事業者らで結成された「船橋市場の日曜朝市実行委員会」。同組織は、同市場内の水産仲卸組合・青果仲卸組合・関連商業組合から有志5社の代表者らが集まって作られた組織。

 「行政主導で行われてきた『楽市』や関連商業組合が行っている『市民感謝デー』などの市場開放で一般の来場者への認知も上がってきた。売り上げ規模として一般消費者の購買力も大きなウェートを占めてきている」と、感じる事業者らが立ち上がり「試しに」日曜日の同市場を開放し、店舗経営者ではない「一般の市民」を対象に朝市を企画した。

 平時からまぐろの競りが行われている同市場。水産仲卸事業者による「生本まぐろの解体ショー&即売」「海鮮浜焼き」や、青果仲卸事業者による「青果即売」、関連事業者らによる「駄菓子の販売」コリントゲームやくじなどの「縁日」「在庫一掃処分市」「キッチンカー出店」など市場の魅力を伝える出店がベースとなった。

 これに、船橋市出身の音大生ジャズミュージシャンらによる「生サックス演奏」、近隣で活躍するDJらによる「DJタイム」と子どもから大人まで対象にした「DJ体験」、プロライダーらによる「スケボー実演」「スケボー体験」などが加わった。

 今回の企画に携わった市場カフェ代表で弊誌編集長の山﨑健太朗(41)は、「一般の方が子連れでも楽しめるようにするためにゆっくりと時間を過ごせるブースにも力を入れた」と、既存の市場開放との違いについて説明する。

 企画の主軸には「市場の事業者や商品をいかにPRし、購入してもらうのか」という視点は外せないが、「効率よく仕入れをして店に帰って仕込みや開店準備をする」目的で市場を利用する事業者と比較し、「楽しみながら買い物をし、心地よい時間と空間身を置き、消費を楽しみたい」という消費者ニーズに目を向けてイベント企画を行ったという。

 今回同イベントで対象とした年齢層は、30代前後から40代くらいまでの子育て世代。「子どもが小さくてなかなか若い頃のようにクラブに行ったりできない」「子どもと一緒に新しいジャンルのスポーツを体験してみたい」といった若い子育て夫婦のニーズに応える形で「野外フェス」の要素を取り入れ音楽の提供に力を入れた。

 同イベントを訪れた幼児連れのママは、「若い頃にはクラブにも出入りしていたが子どもが小さくなかなか音楽やダンスを楽しめなかった。船橋でこういうイベントが行われてうれしい、定期的に開催してほしい」と感想を話した。

 また、夫婦で訪れた50代の男性は、「市場に入ったのは初めて。人よりも大きなまぐろを大きな包丁でさばく姿は新鮮。つい引き込まれて晩のおかずにまぐろを買ってしまった」と、購入したばかりの生本まぐろの切り身を見せ満面の笑みを見せた。

 この日は梅雨の中休みで晴天。午後には気温も25度近くまで上がり過ごしやすい気候だった為もあってか、用意したパック詰めのまぐろ切り身や解体した生本まぐろは完売。青果の即売でも用意した商品が2度完売。キッチンカー事業者も全ての食材を完売したという。

 次回の「船橋市場の日曜朝市」は、7月22日を予定しているというが、関係各所との調整を経て本格的に開催日を発信していくつもりだという。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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