2018年06月03日 配信

代金は善意の寄付で、ラオスの農園支援の一環として使われる

6/3(日)本町のコーヒー専門店で「気持ちがいい」セルフコーヒーサービス
売上はラオスのコーヒー農園指導費用の一部に

 船橋のコーヒー文化発信に関する旗振り役として認知度の高い梶真佐巳さんの経営するコーヒー専門店「フィロコフィア」(船橋市本町2-3-29 TEL047-460-9400)店頭でセルフコーヒーワゴンサービスが始まった。

 同サービスは、「通勤の行き帰りに必ず購入する」というヘビーユーザーから、単純にコーヒーが好きという一般ユーザー、「希少種や高級なコーヒー豆を使ったコーヒーを提供している場合もある」という愛好家など幅広い層からの支持を集めている。

 同サービスについて「弊社はコーヒー焙煎の専門店。希少な豆や高級な豆をサンプルで頂いたり、初めての豆を焙煎する際に焼き加減を調整したり、ピッキング作業の間に割れや欠けなどを発見したり…様々な理由で商品化できなかったものを弊社所属のハンドドリップ世界チャンピオン粕谷哲の技術をプログラムしたマシンで淹れています」と、同社代表の梶真佐巳さん。

 コーヒーの代金は、200円を目安にワゴン下に設置した募金箱に入れる事になっている。「お金を入れる場所やポットからそのまま注いで良い物か迷っているお客様も多いのでスタッフや私がお手伝いすることも多いですよ」とほほ笑む梶さん。生産地で大切に育てられてきた大切な豆。多くの人の手を経てここにたどり着いた豆を無駄にしたくないという思いから「事情を伝えて飲みたい人に飲んでもらえれば」と、同サービスに至ったという。

 「寄付で頂いた200円は、今企画しているラオスの貧困地帯にあるコーヒー農園へ指導に行く際の交通費の一部に充てさせて頂きます。ラオスでは、自分たちが何を栽培しているのか、どうしたらより付加価値が出るのかを知らないまま商品価値を損なっている例もあります」とも。

 丁寧な栽培方法を指導する事で製品化した珈琲豆を同社で丁寧に焙煎し、販売~納品まで請け負う事で付加価値を高めコーヒーの普及に携わっていこうという計画だ。

 同社では、「あらゆるところにコーヒーを届ける」を目標に、コーヒー文化の「消費」「製造」「生産」という全ての過程に携わっていこうと事業を拡大している。

 同社で経営するシャポー船橋店に店を構える「ラダーコーヒー」と「フィロコフィア」をはじめとした実店舗でコーヒーを使ったカクテルや飲食店向けのコーヒー提供方法などを指導、観光地でのコーヒー提供などなど消費者に近い立ち位置でバリエーションの広いコーヒーの飲み方を提案する。

 また、障がい者雇用の問題に絡んでコーヒー豆の「製造」過程にもとっかかりを持ち始めており、今回企画中のラオスで「生産」の部分にも関わりを持っていこうという考えだ。

 コーヒーを飲んでいる日本のファンたちの写真を撮ってラオスの生産者に共有するなどラオスの生産者のモチベーションアップに向けた企画も多数考えているという。現在の利用は1日20人から30人程度。豆は毎日変えるようにしている。ブレンドの日もあればシングルの日もあり、ビックリするような希少品種の場合もあるという。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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