4/3(火)船橋漁港で伝統の水神祭
玉串奉奠(ほうてん)と神楽の奉納も
海の安全や豊漁を祈願する漁師の伝統行事「水神祭(すいじんさい)」が4月3日、晴天に恵まれた船橋漁港(船橋市湊町3-16-1)で盛大に開かれた。
水神祭は、滝口宜彦さんが組合長を務める船橋漁業協同組合が主催の神事。大漁旗を掲げ、普段は見ることのできない特別な並べ方で港に船を係留し、その船上で神事が執り行われ、来賓や漁業関係者が集まった宴席が開かれた。
神事は、江戸時代から伝わるという雅楽の奏上と4つの舞い。装束姿で鈴を持った踊り手が舞台を清める「巫女舞」、神さまを舞台へ案内する「猿田舞」、ふたりの神さまが途中で入れ替わる「恵比寿舞(蛭子舞)」、青鬼と山の神の鍾馗(しょうき)が踊る「山神舞」。
鍾馗が青鬼を追い払い平和になると、それを祝い、豊漁を祈って船上から招待客たちが紅白のお餅を景気よく撒き、見物客たちは、大人も子どももご利益のある餅を拾おうと必死になって餅撒きに参加した。
なお、水神祭の神楽は、船橋市の指定文化財(無形民俗)に指定されており大神宮楽部で伝承してきた。市内在住の60代の男性は「毎年この季節になると春を感じるために水神祭に参加する」と話した。
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