2018年01月26日 配信

1/26(金)が28日にリニューアルオープン郷土資料館
視覚で楽しみながら歴史を体感できる場に

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 2015年10月から改修工事を行っていた郷土資料館(船橋市薬円台4-25-19)が耐震補強工事を終え、展示方法を全面的に新しくし、1月28日にリニューアルオープンする。

 同館は昭和47年に市内最初の博物館として開館。旧石器時代から現代までに渡る、主に市内の歴史や文化に関する資料の調査・研究、展示などを行い、船橋市の郷土史を学ぶ拠点となっている。

 3階建ての同館は、1階はロビーや館内案内、メインフロアとなる2階が常設展示、3階には企画展示室があり、学習室も設けている。「展示内容は、全くのゼロの状態から考え、一新したものとなります」と同館所属の学芸員は話す。
 コンセプトは「ふるさと船橋への愛着」。「子どもからシニアまで、幅広い世代が郷土の魅力を再認識できる場となるようにしました」と担当者。
 
 常設展示となる2階メインフロアに着くと、入口でまずイラストが目に入る。同イラストは、展示室入り口に近づくにつれ、現代から原始時代へと歴史が遡り、来館者を原始時代へ自然に導いていく仕掛けとなっている。

 原始・古代時代の展示には、市内各所から出土した土偶や石器、土器などを展示。「船橋市は出土している点数が多い市なんですよ」とも担当者は話す。中世・近世時代の展示には武士時代の文書などの展示、近現代の展示としては開墾、開発、都市化により劇的に変わっていく船橋の様子がわかる資料を展示する。

 同館の収蔵資料は考古資料3万4877点、民俗資料4611点、歴史資料2377点、図書資料3万1882点。同館で展示するのは市の所蔵資料に加え、個人、他博物館、企業などから借用した資料も合わせ、合計約250点を展示する。
 展示する必要性が高いものが新たに出土した場合などは、展示を入れ替え、より新しい情報を届けるという。また、長く展示すると劣化が進んでしまう資料などもあるので、そうした資料は期間を定めて展示する。
 現在はリニューアルオープンから3カ月程度だけ、特に貴重な市指定有形文化財「梅花文鏡筥(ばいかもんかがみはこ)(残欠)」を展示している。
 
 さらに、同フロアでは船橋を語るうえでははずせないテーマとして、「船橋と馬」「都市の発展」「鉄道網の発達」というテーマに沿った展示も常設。市内で出土した馬骨をもとに復元した中世馬の立体模型の展示もある。
 また伝統芸能や祭りに関した資料の展示として、モニターでは「下総三山の七年祭り」「市内の神楽」の映像なども閲覧できるようになっている。

 また、展示コーナーの一画では市内の小・中・高校、大学、専門学校など学校と連携した展示も行っていく予定。現在は高根小学校(船橋市高根町)の昭和55年卒業生が制作した高根町周辺の様子がわかる立体ジオラマの展示を行っている。

 3階は「学びと交流のフロア」として、第2展示室は企画展コーナーに。通路は「ふなばしギャラリー」として、市民の制作した歴史や文化に関連する作品の展示も行う。

 また今回のリニューアルで新たに設けたのが「学習室」。80インチスクリーン、プロジェクター、音響機器をそろえ、テーブルとイスがあり、資料が閲覧できる場所となっている。

 同室では今後、「古文書講座」や「資料保存ワークショップ」「民族体験ワークショップ」など、子どもと保護者が一緒に参加できるワークショップを開催する。講師は同館の学芸員を中心としていく予定。なお、同室の時間貸しなどは行っていない。

 開館時間は9時~17時(最終入館は16時30分)。月曜休館。ただし祝日の場合は開館し、翌日休館。ただし2018年1月29日、2月12日は開館する。そのほかメンテナンスによる臨時休館あり。
 入館無料。駐車場は薬円台公園の駐車場と合わせて15台駐車可能。

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3階の学習室  
   

 

 

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MyFuna編集部

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