2017年06月08日 配信

6/8(木)船橋市場で添加物を使用しない手作り「梅干し」
市場の八百屋で最高の南高梅を仕入れて

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 船橋市地方卸売市場(船橋市市場1-8-1)内の青果仲卸売事業者から仕入れた最高級の南高梅をつかっての梅干しつくり体験が、市場内の一角で行われた。

 主宰は、都内で働く会社員の中原慎介さん(46)。中原さんは「趣味の梅干しつくりで多くの人の役に立ちたい」と、市場から国産の最高級南高梅を仕入れて天然塩で漬ける企画を立案。SNSや直接の知人への呼びかけで興味ある人を募ったところ、この日は10人ほどが集まった。週末に開催する回と合わせて12人が今季の梅干し作りに参加するという。

 昨年、市場の青果仲卸事業者「山邦青果」の浅沼仁社長に相談し、「この時期、みなべ産南高梅が最高だよ」との推薦を受けた。これを、都内の塩専門店で選んだ「五島灘の塩」で漬け、自作の梅干しを食べたところ「信じられないくらいうまかった。買って食べる梅干しは保存料とか添加物が入っているのが当たり前。自分で作る事でそういった心配もしなくてよい」と、オリジナルの梅干しに自信を持った。

 会心の出来栄えに、知り合いに梅干しを分けて歩き、試食してもらい意見を聞いて回ったところ、地元美容室のオーナーに「これは本当にうまいよ。売った方が良いんじゃないか」と、背中を押されたという。

 15年ほど前から趣味の梅干し作りをするようになり毎年3~5キロの梅干しを漬け、半年間かけてじっくり食べるのを密かな楽しみとして持っていた中原さん。船橋市場という『安心して仕入れられる先』を確保したことで品質に自信を持った、「梅干しを通じてもう一度地域との接点を持とう」と、参加型の梅干し作りを企画した。

 中原さんは、もともと地域活動やイベントなどにも積極的に関わる個人事業主だったが、仕事の都合でやむ負えず休業。現在は船橋市内の自宅から都内のIT企業へ通勤する毎日だ。

 事業を休業したことで地域との接点がなくなり、一時期地域活動への参加が大幅に縮小された時期があった。それまで作ってきた地域の人と疎遠になり寂しい思いをしてふさぎ込んでいた時期もあったという。

 「みんなにもおいしい梅干しの作り方を教えてあげたい。梅干し作りを通してみんなで集まれる機会を作れたら」と、再び地域との接点を持った。フェイスブックなどで呼掛け、早朝の市場に集合を促した。

 梅のヘタを一つ一つ丁寧に取って準備をする。何気ない話をしながら市場のカフェで軒先を借りて作業をしていると通りがかりの人たちも次々と参加した。この日の作業は、3時間ほどで終了、購入した約2000個の梅をいつでも漬けられる状態に仕込んだ。

 「梅干しはクエン酸が豊富。梅リグナンで抗酸化作用や血行の促進による冷え性、肥満予防にも効果があります。また、これからの時期の夏バテ防止にも効果的な健康食。手作りの梅干しでみんなが健康になってくれたら」と、中原さんは笑顔を見せる。 

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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