2017年03月15日 配信

3/15(水)習志野市の学園おおくぼ商店街にあるパン屋「tata et pupula」が1周年
「おおくぼ商店街のちっちゃなワクワクぱんやさん」を目標に

img_4549tataetpupula  img_4382tataetpupula

 京成線大久保駅から北に向かう習志野市大久保の学園おおくぼ商店街の一角に小さなパン屋「tata et pupula」(習志野市大久保1-28-9 TEL047-429-8048)がオープンして1月15日で丸一年になった。

 同店は、「おおくぼ商店街のちっちゃなワクワク」を目指して売り場面積2~3坪という小さな店舗にも関わらず「多くのワクワク」を来店客に提供しようと営業努力を続け、幅広い年齢層の地域住民に支持されている。

 オーナーは、杉山修二さん(46)。主に接客を担当するのは妻のひとみさんだ。厨房を含めても10坪程度の店内。「いつ来店しても焼き立てを味わってもらえるように」と、「毎日75種類焼く」というパンはそれぞれ2個ずつ、売れるたびに新しい種類のものを焼くようにし、常に焼き立てを切らさないようにする。

 75種類だけでも大変な作業だが、春夏秋冬の季節に合わせてシーズンパンも用意する。「春パンだけでも今年第三弾までだしました。大体1シーズンで8~10種類のシーズンパンを提供しています」と杉山さん。「来店するたびに新しいワクワクを感じて頂ければと考えて新商品を少しずつリリースしています」とも。

 杉山さんは、学校を卒業して三越百貨店に入社。売場勤務を経て法務や総務などの管理部門を12年経験し、「人の役に立てる身近な仕事」を目指して35歳で有料老人ホームに転職。4年間の勤務の間に様々な人生の終わりの迎え方を見て「一回しかない人生、自分のやりたいことを仕事にしよう」と決意。「家族で一緒にする仕事といえばパン屋さんのイメージだった」と、パン屋になる事を決めた。

 2015年10月。45歳になるその日に開業することを目標に、39歳で地元のパンチェーンで知られる「ピーターパン」に転職。同社では、海神店で大規模店舗を2年、鎌ケ谷コープ店で小型店舗を2年経験し、津田沼駅南口の新興住宅地域「奏の杜」で新店舗の立ち上げを経験。さらにパン職人としてパンのレパートリーを増やすために転職をした。

 次にハード系のパンを得意とする店に修業の為、転職。さらにパン作りの技術を基本から身に付けるため江戸川区葛西の「日本パン技術研究所」に通った。この時には、コンビニ用のパンを製造する会社に夜勤で勤務、2社の夜勤を掛け持ちして、研究所での受講がが休みの土曜日には社会人向けの起業スクールに通った。

 独立に向けて、毎日がパン尽くし、詰め込める知識をすべて詰め込んだ日々。資金を少しでも貯めるために必死で働き、昨年1月15日の開業に至ったという。「妻の支えのおかげでインプットの時期を乗り越えることが出来た」と振り返る杉山さん。

 開業にあたって用意周到、万全の準備をしてきた杉山さん。店内装飾には可愛らしいパンのイラストを飾ったり、時計や看板にもパンのデザインをフルに取り入れている。子連れ客がゆっくりパンを選べるようにと、店内の至る所にオリジナルキャラクターの「ププラ」シールを30か所以上貼っている。子どもの目線でしか見つからない場所にある為、何度も来店している常連客ですら気づかないのだという。

 「子どもがお小遣いを握りしめてやって来たり、年配の方がご夫婦でみえたり、会社帰りの方や、若いカップルがやってくる。色んな世代の方に来ていただきたいので幅広い種類のパンを用意してお待ちしています」と杉山さん。

 営業時間は、10時~19時。※20時頃まで開店していることもしばしば。火曜・水曜定休。

img_4517tataetpupula img_4375tataetpupula    
img_4525tataetpupula img_4545tataetpupula

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • Youtube
  • TikTok
  • Webサイト
スポンサードリンク

記事の場所
関連キーワード