2017年11月01日 配信

10/30(月)習志野台地区でも「認知症高齢者徘徊模擬訓練」
協力施設や関連団体は36、約280人が参加

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 北習志野駅から続く商店街「JuJuきたなら」内のJuJu広場(船橋市習志野台2-49-1)で10月28日、船橋東部圏域の「認知症高齢者徘徊模擬訓練」が開催され、約280人が参加した。

 船橋市では、昨年から同訓練を市内5エリアに分けた各エリアで実施している。今年度は9月29日の坪井公民館での訓練を皮切りに、10月4日には夏見公民館、22日は浜町公民館でも開催した。

 主催は船橋市、地域の福祉・介護関係者、町会・自治会などから成る「認知症の人にやさしい船橋を目指す実行委員会」。

 習志野台会場での同会の開会挨拶の中で、市健康福祉局局長の川守三喜男さんは「団塊世代が後期高齢者となる今後、高齢化対策がとても重要となる。みんなで力を合わせ、共に生活しやすい街を考えたとき、いろいろな啓蒙活動を通し、認知症をより多くの人に知ってもらうことも大切。認知症の人にやさしい船橋を目指したい」と述べた。

 習志野台地区で実行委員会に関わった団体は、習志野台地区老人クラブ協議会、習志野台商店街振興組合、習志野台・西習志野地区自治会連合協議会、習志野台団地自治会、習志野台地区民生児童委員協議会、習志野台地区社会福祉協議会、鵜沢医院、さざんか居宅介護支援事業所、あすなろ薬局、船橋市東部保健センター、北習志野花輪病院、ケアプラン花輪、習志野台地域包括支援センター。

 さらに、運営には同地区にある6つの居宅介護支援事業所、8カ所の介護保険サービス事業所、市内各エリアの地域包括支援センターと在宅介護支援センターが協力し、全36団体が関わった。

 訓練では、徘徊している認知症高齢者を見かけた際、どのように声を掛けるべきかといった指導や、声を掛けてから警察に通報するまでの一連の流れの説明とデモンストレーションが披露された。その後、参加者は1グループ約10人とし、全10グループに分かれ、実際に公園などへ行き、1人ずつ訓練を行った。

 西習志野の町会仲間と参加したという女性は「こういう形で練習させてもらわないと、実際に見かけても、どうしていいかわからず、声も掛けられなかったと思う。今回訓練を受けたことで、実際に遭遇したら声を掛けられそう」と感想を述べた。

 会場では、訓練のほかにも、徘徊高齢者対策である「SOSネットワーク」や「オレンジネットワーク」の説明に加え、SECOMが提供するGPSを使ったサービス「徘徊高齢者家族支援サービス」の説明もあった。

 パネル掲示では認知症カフェの紹介なども行い、ブースを通りがかった人から寄せられる「習志野台5丁目に認知症カフェはありますか?」といった質問にスタッフが応じていた。 

 同訓練は同日で市内5カ所開催のうちの4カ所目までが終了。5カ所目となる葛飾公民館での同訓練は、11月18日に開催される。

 そのほか関連事業として、12月2日には勤労市民センター(本町4)で「第7回船橋市認知症シンポジウム」を開催する。シンポジウム参加申込は10月16日から開始しており、申込受付は11月15日まで。問合せ・申し込みは船橋市医師会事務局内 船橋市認知症ネットワーク研究会事務局(TEL 047-424-4771)まで。

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健康福祉局局長の川守三喜男さん  習志野台地区の実行委員会委員長・渡辺利夫さん
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船橋東警察署生活安全課の後藤さんも参加。デモンストレーションを行う  会場には船えもんも
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会場近くの公園で模擬訓練  
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最後にはグループディスカッション  

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MyFuna編集部

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