2017年06月13日 配信

6/13(火)漁獲量日本一のスズキが水揚げ最盛期へ
昨年は船橋市全体で633トン水揚げ

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 船橋市が漁獲量日本一をほこるスズキ漁が夏に向けて出荷の最盛期を迎えるにあたって、2015年に「千葉ブランド水産物」を取得した「瞬〆」スズキも築地・名古屋をはじめとした全国の卸売市場へ本格的な出荷が始まっている。

 市全体で昨年633トンの漁獲量、名実ともに全国一のスズキ産地となっている船橋市。夏の白身魚の代名詞と呼ばれるほどメジャーなこの魚を獲る漁師たちが出荷のピークに向けて活気を帯びている。スズキ漁は20時頃に出発して翌朝8時ごろに帰港するという夜中の漁。今年は赤クラゲの大量発生による影響で多少の苦戦を強いられたというが、これからのピークに向けての巻き返しが図られているという。

 スズキ漁獲高において船橋の網元でナンバーワンの漁獲量をほこる「大傳丸」は、操業日となればアクアライン周辺の漁場を中心に、その日によって場所を変え、目標の漁果を得るまで漁を続けるという。同社では、市場流通と海上のコンディションに合わせて操業日を設定、限りある資源を獲りすぎないように自主規制を設けているという。その日あがった魚を市場に出荷することで鮮度をアピールし、スズキをはじめとした魚のブランド向上を目指す計画だ。

 同社と協力体制にある同じく網元の「中仙丸」とで、江戸前海産物の販売及び物流を生業(なりわい)とする海光物産を設立。同社の看板ブランド「瞬〆」は、通常の市場流通するスズキよりも1~2割の高値で取引されているのだという。その他、都内の有名レストランなどから直接の注文を受け付けるなどして漁価向上に努めているのだという。

 瞬〆とは、獲れたばかりのスズキの頭と尾に包丁を入れ、尾の部分から背骨にかけて空気を入れ神経を一気に抜き去る技法。包丁を入れて血抜き処理をすると同時に、背骨の中の神経も抜いたことで、全身に血が回ってしまうのを防ぎ、鮮度を保ったまま出荷できる為、抜群の食感とうまみを引き出せるのだという。

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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