2017年10月24日 配信

10/24(火)湊町地区で「認知症高齢者徘徊模擬訓練」開催
徘徊高齢者への声かけの練習を実践

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 浜町にある高架下浜町広場(通称:ゴリラ公園、船橋市浜町1)で1022日、認知症の人にやさしい湊町を目指す実行委員会主催のもと、認知症高齢者徘徊模擬訓練が開催された。

 同日は台風21号の影響で雨風が強いため予定より規模を縮小しての開催となったが、湊町地区に住む19人が参加した。

 市では認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを目指し、認知症への理解を深めて徘徊高齢者への声かけや見守りなどを学ぶ、「認知症高齢者徘徊模擬訓練」を昨年度から実施している。活動全体の主催は「認知症の人にやさしい船橋を目指す実行委員会」で、各地域ごとにも実行委員会が設けられている。実行委員は地域の福祉・介護関係者、町会・自治会などがメイン。

 今年度は9月29日に坪井公民館での実施を皮切りに、10月4日には夏見公民館でも開催。湊町地区では今回が初の実施となる。

 湊町地区の実行委員長・金子千代美さんのあいさつの後、船橋警察署生活安全課署員から、徘徊高齢者を見かけたり、保護した際の対処法が一通り説明され、実際に徘徊者への声掛けや誘導の訓練が行われた。

 訓練では、認知症の人への対応の心得「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」に気を付けながら、6人の徘徊高齢者役にそれぞれ声を掛けて実践訓練をした。

 参加した湊町在住の60代の女性は「練習だとわかっているのに、声を掛けるのは難しかった。近親者にも認知症の人がいるので現実は本当に大変なことだと分かりますが、こういう訓練で少しでも多くの人に認知症を知ってもらって、地域でつながりを持てれば」と話した。

 参加者から「徘徊しているのか散歩しているのか、判断が難しい」との質問に対しては、「まずは服装や行動の様子を見て、少しでもおかしいなと感じたら警察や地域包括支援センター、在宅介護支援センターに連絡だけでももらえると助かります」と実行委員。

 湊町地区では、湊町、若松、南本町小学校や湊中学校でも認知症サポーター養成講座を開催するなど、認知症の理解と地域全体で見守るための活動を積極的に行っている。「今日のような訓練をすることで、少しでも多くの人が声をかけて、地域で見守る仕組みができれば」と同実行委員の宮崎幸恵さん。

 今週28日にはメイン会場となるJuJu広場(習志野台2)で、11月18日には葛飾公民館でも開催される。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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yukitotsukawa

yukitotsukawa

「船橋が好き、人と会って話すのが好き、出かけるのも好き」なので、思い切ってライターを始めて8年になりました。今も出会った方からたくさん刺激をもらっています。皆さんに喜んでもらえる情報を発信していきたいです!
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