2017年06月05日 配信

6/5(月)浜町商店会にお休み処「フリマABK」
「あきれた・ばばあの・かい」と、あっけらかんと話す主宰者

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 浜町商店会の一角に幅広い年齢層が利用する休憩スペース「フリマABK」(船橋市浜町1-5-3 電話はない)が4月1日から稼働、近隣の小学生から高齢者まで幅広い利用者が毎日訪れるコミュニティが形成されている。

 古くからコミュニティの形成されている浜町地区。ららぽーとTOKYO-BAY(浜町2-1-1)建設以前は、「船橋ヘルスセンター」があり、浜町商店会も多くの来店客でにぎわいを見せていた。同地区の高層住宅「ファミリータウン」も昭和54年に完成、入居者らの多くはその頃から同地区に住んでいる為、急速な高齢化が問題になっている。

 しかし、同商店会には、ららぽーとTOKYO-BAYの改装に伴って、同施設から商店会に移転した店もあり新規のオープンが相次いでいる。最近では、「五番街」や「cafeキミドリ」などの喫茶スペースもオープンしたが「営業している日が少なかったりして高齢者の居場所がない」と「フリマABK」主宰の石川多美子さん(79)は開店のきっかけを話す。

 ABKの由来について尋ねると、「あきれた・ばばあの・かい」でも、「あらまぁ・びじんの・かい」でも好きなように呼んでください」と石川さん。石川さんが娘時代、同商店会で看板娘として店番をしていた頃からの馴染の住民が利用する。気候にもよるが基本、店舗のドアは開け放っている。近所の人が買い物や食事のついでに店の前を通るときに声をかけるためだ。「昨日顔を見たら、あぁあの人は生きていた。最近見ないね?と思ったら要注意」と石川さん。商店会の人たちはこんな石川さんとの会話を楽しみに同所にやってくる。

 利用料金は無料。石川さんが親の代から引き継いだ物件の為家賃はかからない。店内には同店の利用者が家でテレビを見ながら暇つぶしに作ったという作品を展示販売する。売上から善意の寄付を受け取り、毎月社会福祉協議会に寄付している。

 「商売はもういいのよ。みんなが気軽に立ち寄れる場所を作って、毎日楽しければ」と石川さん。「お休み処は私が生きている限り続けますよ」と頼もしい。毎日友人と話をしているだけだからと定休日は設けない。

 営業時間は、12時~16時。※来店客との話が長引くと営業時間も融通をきかせるようだ。不定休。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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