2017年04月17日 配信

4/17(月)映画制作キックオフ特別企画『きらきら眼鏡』決起会
後世に残る作品を目指して

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3人のトークショー  

 

 船橋宿場町再生協議会(以下通称FSK)主催で船橋をロケ地にした船橋の作家による小説「きらきら眼鏡」の映画化プロジェクト決起会が4月15日、船橋市民文化ホール(船橋市本町2-2-5、TEL 047-434-5555)で行われた。

 FSKは、船橋市を愛する同志が集まり、船橋を多くの人が訪れてくれるような魅力ある街にすることを目指し活動している。そのひとつが今回の映画化プロジェクトだという。活動の冒頭でFSKの理事長を務める大木武士さんは「63万人の市民のみなさんの中で、一人でも多くの人に関わってもらい、みんなで作り上げる作品にしたいと思っている。そのための決起会です」とあいさつ。

 松戸徹市長も、「市制80周年のこの機会に映画が着手されることに大きな意義を感じる。市もサポートしていくので、ひとりでも多くの市民のみなさんに関わって思いをのせていってほしい」とあいさつがあった。

 「きらきら眼鏡」は日本を代表するベストセラー作家で、船橋市出身・在住の小説家、西船橋在住の森沢明夫さん著作。監督は犬童一利さん、プロデューサーは前田紘孝さん。この日は、犬童さんと前田さんが手掛けた前作映画「つぐむもの」の上映会に、森沢さんと犬童さん、前田さんの3人のトークショー、「きらきら眼鏡」サポーター募集の説明会というプログラムで行われた。

 「つぐむもの」は福井を舞台にした、越前和紙職人とワーキングホリデーでやってきた韓国のおちこぼれ女子が展開する、世代も国籍も性別も違う2人の交流の物語。日本と韓国の国際関係、伝統工芸の存続、介護業界の問題、人が人らしく生きどう人生の終焉を迎えるかなど、多くの社会問題を含みながら、交わるはずのなかった二人が介護を通じて心を開いていく物語。

 3人のトークショーでは、森沢さんが「つぐむもの」を鑑賞した時に、「きらきら眼鏡」映画化を犬童監督と前田プロデューサーに任せたいと感じたエピソードを披露。通常は映像化したいと監督から原作者にオファーがあるというが、「まさかの逆指名だったんです」と犬童監督。

 「映画化に期待することは?」との質問には、「ぼくをエキストラでつかってほしい」と森沢さんが答えると、「約束しますが、カットの可能性もありますよ」と犬童監督。会場からは笑いがあふれ、終始和やかな雰囲気の中トークが繰り広げられた。

 「きらきら眼鏡」は本町の「桃龍門」、西船橋の「居酒屋一九」など実在する店や、「ふなばし三番瀬海浜公園」「小松菜ハイポール」など船橋を代表する数々のロケーションやアイテムが登場する作品。

 さらに森沢さんから、「この世界は2つのものから成り立っていると思う。一つは「物理的事象」で、もう一つはその「解釈」。起こった事象をどう解釈するかで人生は大きく変わる、「きらきら眼鏡」はそういうことがベースになっている」と話があった。

 最後にサポーター募集の説明会があり、これから夏場に撮影が行われるにあたり、差し入れの充実度が大切であること、エキストラ、車やドライバーの協力など、制作の円の外側からでなく、円の中に入って一緒に作っていきたいとの話があった。最後は一本締めならぬ一本開きでお開きとなった。

 犬童監督の作品が好きで関わるものはすべて見ていると話すのは、この日のために横浜からやって来たというや役者志望の鈴木光治さん。また「楽しみにしています」とミュージカルを勉強しに来日して1年になるという台湾出身のリリツテイさんなど、市内外から多くの人が集まった。

 詳細は「きらきら眼鏡」公式ホームページ(https://kirakiramegane.com/)にて。

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 開場を待つ観客の列  原作者森沢明夫さん
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FSK理事長の大木武士さん  あいさつする松戸徹市長
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犬童一利監督  前田紘孝プロデューサー
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   一本開きで会場はひとつに

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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この記事を書いた人

大西俊子

大西俊子

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