2017年11月04日 配信

11/4(土)市制施行80周年記念式「市民力を核に、さらなる発展を」
市制功労者や特別功労者1217人・108団体を表彰

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 市民文化ホールで11月3日、船橋市の市制施行80周年を記念した記念式典が開催され、「平成29年度船橋市市制功労表彰および教育功労表彰」と「船橋市市制施行80周年記念特別功労表彰」が行われたほか、市内小学校3校による祝いの歌、市立船橋高校(以下、市船)吹奏楽部による「吹劇(すいげき)」も披露された。

 式典は、午前の部と午後の部の2部制で行われた。午前の部では平成29年度船橋市市制功労表彰および教育功労表彰」として、長年、市政の発展、教育、文化、スポーツ、産業、福祉、住民自治、防災、環境などの振興に功績のあった人が表彰された。今年表彰されたのは、市政有効表彰14人、市政功労表彰291人・24団体、社会福祉への寄付などの善行表彰31人・21団体、教育功労表彰45人・3団体の計381人・48団体。

 午後は船橋市とび職組合による「木遣り歌」から始まり、国歌斉唱などののち、「船橋市市制施行80周年記念特別功労表彰」が行われた。来賓には前船橋市長の藤代孝七氏、千葉県知代理で千葉県副知事・高橋渡氏、船橋市に生まれ育った衆議院議員・野田佳彦氏、参議院議員・石井準一氏、千葉県市長会長である鎌ケ谷市長・清水聖二氏のほか近隣の各市長の姿もあった。

 特別功労表彰は、船橋市市制施行80周年を記念して、過去に表彰を受けた後も引き続き功績が顕著であるとされる特別功労表彰者836人・60団体が表彰され、代表して、吉田綾子さんが松戸徹船橋市長から表彰状を受領した。

 式辞で松戸市長は「これまでのそれぞれの時代で、船橋のまちづくりに尽力されて来た多くの人がいる。その方たちの船橋の将来への思いが注がれてきた。改めて、市民を代表して感謝したい」と述べ、「船橋の魅力のひとつである『市民力(しみんりょく)』がこれからの船橋の発展の核となるもの。その力を十分に生かし、20年後の100周年に向け、世界中からも魅力を感じてもらえる街にしたい」とも話した。

 第二部では高郷小学校、三山小学校、中野木小学校3校の合唱部がそれぞれ祝いの歌として合唱を披露し、3校合同、133人の児童による合唱「いまだよ」も披露された。式典を締めくくったのは市立船橋高校吹奏楽部による音楽による演劇「吹劇(すいげき)」のステージ。

 「『吹劇』というのは私が作った造語です。この劇には一切台詞がありません」と顧問の高橋健一先生。楽器演奏、ダンス、合唱を使い、台詞を用いずにテーマを伝えるものだと説明し、11作品目となる今回のテーマは「生ききる」。余命宣告を受けた画家が、死と向き合いながらも生ききる様を表現したもの。

 ステージ途中、高橋先生は涙で声を詰まらせながら「今年1月、私の教え子の1人である浅野大義が、20歳という若さで亡くなった。彼はガンと闘っていた。治ると信じていたからこの作品を作り上げることができたが、彼は自分の命が残り短いことを知っていたかもしれない。そんな彼の葬儀は、清々しささえ感じるものだった。彼は生ききったんじゃないかと思う」と思いのうちを述べると、観客の多くが涙をこぼした。

 式典終了後、表彰者には、ロビーで表彰状と80周年を記念したオリジナルの切手シート、ピンバッジ、「市制施行80周年記念誌」などの記念品が手渡された。

 また、ロビーにはこれまでの街の様子を写した記録写真や、昭和12年に市制施行を祝って市内各所に飾られた提灯の現物展示、市制施行を記念して作られた「船橋市歌」の当時の音源を流すコーナーも設けられ、足を止めて展示物をじっくりと閲覧する来場者も多く見られた。

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   衆議院議員・野田佳彦氏
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参議院議員・石井準一氏 来賓には、前・船橋市長の藤代孝七氏の姿や国会議員の姿も
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高郷小、三山小、中野木小学校の3校の合唱部が合同で  市船による「吹劇」
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画家の死。ティンパニーやシンバルの音が響く  
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吹奏楽部顧問の高橋先生

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MyFuna編集部

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