2017年02月15日 配信

2/15(水)中野木の八坂神社で恒例の辻切り

中野木小学校の児童たちも見学

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 中野木にある八坂神社(船橋市中野木1-12-1)で2月11日、伝統行事の「辻切り」が行われた。

 この行事は、中野木に住む農家による古くからの行事で、八坂神社の東西にある辻(集落の入り口)に、藁(わら)で作った大蛇を置き、それにより悪霊払いをしている。また、五穀豊穣(ごこくほうじょう)の意味も込められている。

 毎年初午(2月最初の午の日)に、神社にある集会場で、農家の23世帯が全長5~6メートルほどの大蛇を東西2匹分作る。その際に、各世帯にも置く小さな蛇も作り、それらを神社の本殿で御神酒を飲ませ一度安置、東西それぞれの入り口にある大木に大蛇を巻きつける。前年に巻かれた大蛇は、その時に外される。

 代表の興松勲(おきまついさお)さん(76)は、50年以上も辻切りの行事に参加している。「起源は分からない。資料には昭和47年以前のものはないが、一説によると100年以上前から行われているという。平成9年に船橋の無形民俗文化財に指定されてからは、中野木小学校で児童たちに辻切りの説明を行っている」と話す。

 「昨年あたりから、3年生の総合学習で、地域の文化を知る授業の一環として辻切りを勉強している」と、見学に来ていた中野木小学校の先生。

 この日、辻切りの見学に中野木小学校の3年生とその家族が30人ほど集まった。母親と来た3年生の女の子は、「この間授業で話を聞いたので興味があって来た。大きな蛇が作られるのを生で見たい」と話す。見学に来たほとんどが生で見るのは初めてとのこと、完成した大蛇を見て、「すごい、大きい」といった声があがっていた。

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