12/31(土)アンデルセン公園子ども美術館で年末年始期間の特別展示
空き缶を使ってクリスマスと新年を祝う世界を表現
ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(船橋市金堀町525、TEL 047-457-6661)で、現在、年末年始の特別展示「ピーターとニコラの冬物語」が公開中だ。
同展示は、船橋市在住の造形作家・津田のぼるさんの作品によるもの。館内では津田さんの作品が常設展示されているが、常設展示に加えて1月9日までの期間限定で、同美術館のエントランスホールで年末年始の世界観を表現した作品を展示している。
津田さんは環境に配慮した「缶響(かんきょう)アート」を一貫したテーマにし、空き缶やペットボトルなどを利用した作品を造り出している作家。
同特別企画においては「大、中、小の空き缶、約1000個を使用しました」と津田さん。カラス顔の妖精「ニコラ」とウサギ顔の妖精「ピーター」を中心にした地中缶都市「メトロ・キャン・シティ」という妖精の国を表現し、星や建物、乗り物、動物、人…、生きているものたちがみんなでホワイトクリスマスと新年を祝っているのだという。
作品に登場しているピーターとニコラについても缶に深く関係し、ニコラとは、約200年前に缶詰の原理を発明したフランス人ニコラ・アペールから。ピーターは、スチールの缶詰を発明したイギリス人ピーター・ジュウランから用いられている。
吹き抜けのようになっている子ども美術館エントランスホールには、高さのある同作品がクリスマスツリーのような雰囲気で展示されている。
「展示の組み立てには2日ほどかけていらしたかと思います」と、同館館長・古川太一さんは話す。
同館を家族で訪れていた市内在住の30代女性は「これが空き缶だとは気づかなかった。アンティークなものにも見えました。細かいところまで作りこまれていてすごい」と感想を述べた。
「大きな作品で、とても見応えがあります。見る人によって、いろいろなストーリーが想像できる作品。家族みなさんで見ていただき、それぞれに感想を話してみていただくのも面白いと思います」とも古川さん。
開館時間は9時30分から16時。1月9日までの期間は、12月29日から1月1日が休園。入館にはアンデルセン公園への入場料が必要。
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