3/1(木)西武船橋店が50年の歴史に幕
最終日に約7万人が来店し涙を流す人も
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JR船橋駅南口のシンボル的存在として長年親しまれてきた西武船橋店(船橋市本町1-2-1)は2月28日、50年の歴史に幕を下ろした。
最後の営業日となった28日には、午前10時の開店前に約300人が列を作ったことから、開店を10分前倒し、開店時の10時には約1000人が来店した。
最終日の来店者数は約7万人となり、昨年の同日の約5倍となった。最終売り尽くしセールとあって、商品棚が空の状態の売り場も見られ、売り上げは前年同日比で4倍の見込みだという。
正面玄関には同店店長・三井田豊さんのお礼の言葉のパネルが掲げられ、そのパネルの写真を撮る人の姿も。松戸市長は「昭和42年、市の人口急増期に開店し、半世紀にわたり市の商業施設のシンボルとしてまちの賑わいを作ってくれた。閉店は残念だが大きな貢献に感謝している」と、コメント。
閉店時間の20時まで客足は衰えず、閉店間際には大勢の人が正面玄関前に集まり、動画を撮ったり、シャッターが閉まる様子を見守ったりする姿が見られた。シャッターが閉まった後も人の波は消えず、中には「ありがとう」「さようなら」と叫んだり、涙を流したりする人の姿も。
店内をひと回りして別れを告げたという市内丸山在住の湯沢さんは「自分の成人式も婚礼の準備も西武でしました。ここは思い出がいっぱい詰まった場所。西武ができたことで船橋のイメージも変わり、美術館やカーニバル広場でのイベントも心躍らせたものです。西武がなくなるのは心に穴があくような感じですが、ありがとうと伝えたい」と話した。
また、本町在住の50代の男性は「小さいころ母親と、最近では子どもとよく買い物に来ていました。船橋のシンボルでもある西武がなくなるとは本当に寂しい」と残念そうに話した。
跡地については複合施設化が検討されているが、同店によると、具体的な構想は未定だという。
なお、同店営業終了後の同店への問い合わせは、3月5日までは同店への電話(047-425-0111)または1階正面入り口受付カウンターを窓口として受け付ける。受付時間は10時~18時。3月3日のみ10時から正午までとなっている。
なお、3月6日以降は西武池袋本店カスタマーセンター(TEL0120-517-779)で受け付け。
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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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