2017年09月11日 配信

9/11(月)法華経寺で中山大仏鋳造釈迦如来坐像の「平成大修理一般見学会」
大仏様の「顔の裏」「腹の中」も一般に公開

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 下総中山駅から参道を登り、船橋市の「中山商店会」市川市の「市川市中山参道商店会」を経た先にある日蓮宗大本山法華経寺(市川市中山2-10-1)で9月9日、中山大仏鋳造釈迦如来坐像の「平成大修理一般見学会」が行われた。

 大仏の造立は享保4(1719)年。座高3.46メートル、総高4.53メートル。鋳物師は、神田鍋町 太田駿河守藤原正義。解体修理は、平成28年4月に開始、平成30年3月まで24カ月にわたって行われる予定。

 同寺は、正中山と号する日蓮宗の六大本山の一寺。室町時代に本妙寺と法華寺が合併して法華経寺になった経緯がある。今回補修をすることになった大仏は、300年に及ぶ経年で全体的に基壇が弛緩し、仏像が前傾していた。2011年の東日本大震災で破損がさらに進行、基壇の修理をすることが決まった。

 大仏は、25トンクレーンで仮設台ごと吊り上げて補修小屋に移動、鋳造時の状態にすることを原則に、補修を開始した。

 鋳造時に生じた須、隙間、割れは補修を施さない。基本的には、科学的樹脂を使用しないで補修を行い、充填にはエポキシ樹脂と銅粉を練った可塑性樹脂を使用する。顔や蓮台に生じた白化は、研磨作業で縞模様のコントラストを少なくして新たな緑青を全体に発生させ縞模様を目立たなくさせる方法をとる。

 この日の見学では、補修小屋の中に入り大仏の補修途中の大仏を見学することが出来、大仏の中も基壇の裏側も見学できるようになっていた。今回の見学会は事前申し込みで300人の一般市民は各々がカメラを手に夢中になって写真を撮った。

 参加者らは見学時間のあと、13時40分ごろから本殿に入り調査説明を受講。その後、法華経寺に伝わる初祖日常聖人と日蓮大聖人の六老僧の一人 日頂聖人の秘話を日連宗電灯の高座説教で語る「泣き公孫樹(いちょう)」に耳を傾けた。

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この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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