2021年11月30日 配信

利益が出ているはずなのに、お金が残らない理由は?
会計事務所に丸投げしてしまっていませんか?「自計化」のすすめで見えてくる会社の姿

事業規模の大小に関わらず、自社内で会計業務を行わず会計事務所に丸投げ。利益が出ているはずなのにお金が残らないという会社の多くが、
自社会計を行っていません。このタイミングで「自計化」考えてみませんか!?

関 自社会計導入の話をすると、経営者の多くが「会計事務所にお願いしているから大丈夫」と回答されます。しかし、会計事務所が決算時期にまとめて記票する会計では、見えない部分があります。私が担当する経営者には最低でも「自社ですぐに試算表が出せる状態」くらいまでは自社で会計できるようにお勧めしています。もちろん決算は会計事務所に依頼していただきます。

――その際、会計ソフトはどんなものがお勧めですか?

関 会計ソフトは大手のパッケージ会計ソフトでも会計事務所でお勧めされたものでも結構です。大切なのは、会計を把握していること。会計を把握していない経営は、計器を見ないで飛行機を運転するようなものです。毎月記帳代行に依頼しているくらいであればまだいいのですが、決算時に一括して依頼されている経営者も多くいらっしゃいます。

――自社会計を導入していない会社はどんな業種に多いですか?

関 強いて言えば、建設業界に多いですかね…。大工さんがそのまま独立して親方になった場合は、特に会計を丸投げしているパターンが多いです。売上が大きければ大丈夫と言った感じの会計をされているので、本来は売上が現金になるまで注視しなければならないところ、ここをないがしろにしている経営者も多いのです。大工さんなら本業の大工仕事が完結すると次の現場に目が向いてしまい、現金に無頓着になりがち。腕は良ければ、仕事が来るので会社としては回ってしまうんですよね。

――これから自社会計を導入する場合、どこから手を付けたら良いのでしょうか?

関 まず、現金出納帳をつけるところからやってみてはいかがでしょうか。毎日、現金の流れを付けるのが大変でしたら週末にまとめてでも結構です。最低、毎月末で締めていただくと良いと思います。その際、金種表までつけることをお勧めしています。現金出納帳をつけることで、経費の二重計上防止や代表者勘定の増減が明確になります。さらに売上と回収のタイミングを意識できるようになります。

――なぜ、試算表の大切さを説くようになったのですか?

関 信用金庫勤務時代に個人商店とか中小企業の経営者とお付き合いすることが多かったのですが、「試算表を下さい」って気軽に言っていたんですよね。

――その時代に「中小企業や個人商店では試算表を作っていない」と気づかれたんですね。

関 いえ、その時は、要求するだけだったので逆に気が付かなかったんです。「試算表を要求された後、経営者がどうしているのか」を知ったのは会計事務所に勤務した時なのです。

――業際業務改善支援というのが得意とのことですが?

関 はい、仕事と仕事の間がつながらないとかダブっていることが中小企業では多く見られます。社員が退職する時の引継ぎで省かれていたり、書類が不明になっていたりする例があります。業務が滞っている事で効率よく回らない部分を見つけて業務改善の支援を行っています。

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コーディネーター
 関 昭彦さん
プロフィール 中小企業診断士、事業承継士。大学卒業後、信用金庫、更生会社、会計事務所、コンサルティング会社勤務。これまでの経験から事業承継支援、清算人などの業務、業際業務改善支援や自社会計導入(自計化)支援などを得意としている。

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