2021年03月03日 配信

国(経済産業省・中小企業庁)が全国に設置している無料経営相談所。各種の経営相談に対応できるよう22人の専門家(コーディネーター)が所属しています。このコンテンツでは「よろず支援拠点」にどんな相談をすることができるのかを紹介していきます。

舟橋さんは千葉県移住後ウエットスーツ職人に

 伊豆大島の自然に囲まれて育った大吾さんがサーフィンを始めたのは高校生の時。「寒冷じんましん」で海にはいれなかった大吾さんを海に連れ出してくれたのは、小5で他界した父・康こう保やすな成りさんの親友でオーシャンサプライズ代表・照岡道廣氏が作ったウエットスーツだった。「伊豆大島からプロサーファーを出したい」父の夢を知った大吾さんは、高校卒業後プロを目指して「日本で一番良い波が来る」千葉・勝浦に移住、照岡さんの会社に就職した。24歳で念願の公認を得るも、選手生命の短さを知り、ウエットスーツ職人としても経験も積み続けた。

上坂さんとの出会いからビジコンに挑戦!

 転機は2011年。東日本大震災で売上が大幅に減少したタイミングで照岡さん引退の話が出た。それまでモノ作りに没頭してきた大吾さんは経営を引き継ぐことを決意。二つのブランドと取引先、工房を引き継いだ。経営は順調に進捗、取引先のサーフショップは全国130店舗まで増えた。勝浦・部原海岸「追突注意」の道路標示があるほど美しい海岸通りに売り物件が出た。これを取得、工房を拡大しようとするタイミングでよろず支援拠点の上坂さんに出会った。氏の勧めで県主催のビジコンエントリーを決めた。「サーフ&ワーク勝浦発の新しいライフスタイル」というコンセプトを打ち出し、慣れないパソコンを駆使して資料作りを始めた。毎週のように勝浦で打ち合わせ、毎日のように電話で相談。やっとの思いでコンセプトを資料にまとめた。ファイナリスト5組まで残ったプレゼン本番には真っ白なウエットスーツで臨んだ。もちろん提案したのは上坂さんだ。

視野を広げて新しいビジネスを形に

 「サーフステーション勝浦」の構想はグランプリこそ逃したが舟橋大吾の名前は千葉県中に響いた。その後、「ベンチャーカップ」でもファイナリストに。「ひまわりベンチャー」では最優秀賞に採択された。「上坂さんが引っ張り上げてくれたおかげ。あの時、上坂さんに出会えていなかったら今でもコツコツとウエットスーツを作っているだけだっただろう。視野を広げてもらった」と大吾さん。いまでも、気軽に相談し雑談を通じ新しいビジネスを形にするアイディアをもらっているという。

 

 

チーフコーディネーター 上坂理さん 
 

プロフィール【経歴】船橋市出身。大学在学中から海外40か国以上をバックパッカーで放浪。外資系音楽放送局、会計事務所、シンクタンクを経て2010年に独立し、山口県に移住。地方移住経験を通して、地方創生アドバイザーとしても活動中。
【趣味】旅、食、酒場、フリーダイビングなど

 

相談者 舟橋大吾社長

プロフィール 伊豆大島出身。プロサーファーを目指し高校卒業と同時に千葉県に移住、有限会社オーシャンサプライズ入社。24歳でプロデビュー。2012年より同社の事業承継。
【会社】株式会社ネクストレベル2012年設立。「ROCKHOPPER」「WAVEWARRIOR」などのブランドをもつ有限会社オーシャンサプライズからのれんを引き継ぐ形で事業継承。大手ブランドのOEMも受託する40年の業歴を持つ国内トップレベルのウエットスーツメーカー

 

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千葉県よろず支援拠点
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電話:043-299-2921 FAX:043-299-3411
 【電話相談対応時間】平日 9:00 ~ 17:00

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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