2019年02月05日 配信
介護の負担軽減を目指して排泄センサー「Helppad」を製品化
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 新京成線前原駅から徒歩約5分の場所にある株式会社abaは、においで尿と便を検知する排泄センサー「Helppad(ヘルプパッド)」を開発し、今年の夏、製品化に成功した。
 
 同社の社長は旭市出身で千葉工業大学卒の宇井吉美さん。中学校時代に祖母の介護に直面し、その負担の大きさを目の当たりにした。少しでも介護者の負担を減らしたいとの思いでロボット開発の道へ。大学在学中の実習で、特別養護老人ホームの排泄介助の現場を見たことがきっかけで、排泄を検知するセンサーの研究を始めた。
 
 「論文を書くだけでなく、製品化し、たくさんの人に利用してほしいという思いが強くなり、在学中に企業と共同で会社を立ち上げる予定が、東日本大震災 で白紙に。自分でやるしかないと思い起業しました」と話す。「排泄というデリケートなことなので臨床現場を確保するのが大変でした」と振り返る宇井さん。また技術者と介護現場の間には距離があるので、宇井さん自身が介護の現場に入り、介護に携わるようになった。同じ大学出身の仲間数人もスタッフとして加わり、地道にデータを集めて研究開発し、10年の歳月を経てようやく製品化された。「においセンサーで排泄の通知が初めてできた時は、本当にうれしかった」と話す。
 
 この製品は穴が空いたシートから空気を吸い、ベッドの端にあるセンサー部分で排泄のにおい成分を感知して介護者に通知する仕組み。おむつを開けなくても排泄したことを通知するので、介護者の負担を軽減し、介護される側も不快感や便漏れを防ぐことができる。また排泄検知情報を蓄積し、排泄パターン表を作成する機能もあるので、体調管理などにも役立つ。ベッドに敷くだけのシート型なので、使い心地が良いのも特長だ。
 
 毎日、全国各地から問い合わせがあるほど注目されている同製品。「作って終わりではなく、現場で誰もが使いこなせるように使い方を確立しなければなりません。これからが始まりだと思っています」と宇井さん。「私たち技術者からの押し付けや一方通行ではなく、介護する側もされる側も一緒にやっていくことを大切にして 、介護の未来を変えていきたい」と今後の目標を話した。
 
 
Helppad(ヘルプパッド)   「船橋市ものづくりグランプリ」
認定製品に
 
株式会社aba(アバ)
  代表取締役/宇井吉美
従業員/20人(アルバイトを含む)
住所/船橋市前原東3-30-5
電話/047-7494-6823
 
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