2016年04月01日 配信

自動車から深海探査機まで 他に類を見ないモノづくりを実践

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本製ならではの製造技術を 先々代から受け継ぐ職人集団

自動車やバイクのエンジン部品の試作品などを製造するパール技研。金属を切削し、新商品開発のため、無から有を生み出す技術を持った職人集団だ。
同社の創業は1956年。67年に市川市から敷地の問題などで船橋市に移転した。代表を務める小嶋大介さん(写真)は船橋生まれの3代目で、幼いころからモノづくりの現場を見ながら育ってきた。
社長に就任して取り掛かったのは、試作品製造など、専門性に長けたモノづくりに特化していくことだった。それまで大量生産する既定の自動車部品などを作っていたが、数量は減り、技術よりもコストでの競争となっていった。そこで、製造業として技術で戦える商品を生み出していく会社へと転換。
同社が掲げるモットーは「和」。そこには〝和を以て貴しとなす〟の意味と、〝メイド・イン・ジャパン〟の誇りを持つことの意味が込められている。「同社は製造においてスピーディかつ正確に仕上げていくクオリティも実現。その付加価値が信頼性を生み、ブランド力にもなっている」と小嶋さんは話す。
社員個々の技術力向上の一環として、昨年は出場希望者を「全日本製造業コマ大戦」に参加させた。土俵上でコマを対戦させ、精度や設計技術を競い、結果、ベテラン社員が優勝を収め、技術を証明。参戦していた若手社員にとっては刺激にもなったという。近年は業種を超えた産学官金連携の「江戸っ子1号プロジェクト」で深海探査機事業にも加わり、内閣総理大臣賞を受賞。「そうした取り組みを船橋の異業種連携で行い、地域の役に立ちたい」と小嶋さん。60周年となる今年は、飛躍の年になりそうだ。

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株式会社パール技研

本社住所 船橋市旭町2-8-31
電話 047-438-6648
検索 パール技研

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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