日本の食文化である海藻を広め、三陸のわかめで復興支援に尽力
復興支援をキーワードに全国行脚
船橋市と鎌ケ谷市の市境に本社と工場、海藻専門店の「たまも」を構えるリアスは、三陸産メーンに全国各地のわかめや海藻を専門に扱う会社。2011年の東日本大震災では産地の被災を受け、同社も大きなダメージを受けた。
昭和40年代に「塩蔵わかめ」と出会い、わかめ専門の会社として生協との取引を柱に急成長を遂げてきた同社。産地の情報や安心安全な食材を求める顧客のニーズにマッチし、メールマガジンを活用した商品PRが大当たりした。売り上げの増加も大きかったが、それ以上にメルマ ガの内容にマスコミが注目。TVの情報番組などで度々取材をされるようになり、売り上げは倍々で増加した。
しかし、2011年の東日本大震災で商品の供給がストップし、たちまち経営が厳しくなった。同業他社は、いっせいに韓国からわかめを仕入れその場を凌しのごうとしたが、同社は産地の保護を考えて、あえて国産のものを仕入れ続けた。さらに、商品が品薄なこのタイミングに原発の影響から、ミネラル分を豊富に含む「わかめ」への注目が集まったが、ほとんど商品が手に入らない。若い昆布にわかめ以上のミネラルが含まれていることに着目し、「やわらかカット昆布」を商品化し大ヒットさせた。
代表の坂詰さんは、被災地の支援を続ける中でわかめ生産者を支援していた船橋駅南口でドトールコーヒーショップを営む梶真佐巳さんと出会った。石巻の若手生産者で作る「浜人(はまんちゅ)」の支援に合流、わかめの購入を通じた復興支援イベントに協力するように。現在はベッドやエアコン、インターネット回線を完備した改造ハイエースの「絆号」に泊まり込み、全国各地のスーパーで催事を通じわかめを販売、東北の産地復興を支援している。
株式会社リアス 海藻専門店たまも |
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