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診察室でマジックショーが行われる歯医者さん

日本大学薬学部キャンパスのすぐ近くの「やはぎ歯科クリニック」では、ほぼ毎月マジックショーが行われる。手品を披露するのは、院長の矢作泰紹さんが扮するマジシャン「カリエス」。まだ幼稚園児だった頃に親戚のおじさんに見せられた手品に魅了され、見よう見まねで覚え、大学時代には奇術部でMr.マリックさんに教わった。現在では、プロマジシャンの石井裕さんに師事しより本格的なマジックを身に付けている。趣味だった手品を診療の合間に披露するなどしてきたが、２年前、歯科医師会のイベントでマジックショーを「ららぽーと」で行ってからは、自院でも月１回程度、マジックショーを開催するようになり、今回で13回目の開催となった。最近では、地元・敬老会などでマジックショーと歯科講話も行っている

マジックショーの開催は、19時からの1時間。観客は、いつも同クリニックに診療に来ている患者やその家族がほとんどで先着15人の限定公開。矢作さんの持つ50種類以上のレパートリーから、毎回十数種類のマジックが披露される。普通はステージ上で行われる大掛かりなマジックもクリニックの診療所を会場に披露される。「お客さんと近すぎるのでたまに鋭い子どもに指摘される事もありますよ」と矢作さんは笑顔で語る。「子ども達の慶んだ顔、驚いた顔を見るのが好きなんです」とマジックショーを続けるモチベーションを明かす。

この日、マジックショーを家族と見に来た川口美成（ちなり）さん（10）は、「普段の診察でもマジック見せてくれるけど、こんなにたくさん見たのは初めて。生で見るとすごい迫力でした」と笑顔で感想を語った。

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