◆この人に聞きました!
NPO法人ベイプランアソシエイツ 代表 大野一敏 氏 行政とともに湾岸地域のあり方を模索。「海辺の街づくり」を市民活動レベルで推進し、三番瀬の環境保全に取り組む。 |
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ヤマトオサガニ 泥干潟を代表するカニ。泥干潟に巣穴を掘り、干潟のケイソウ等を食べる。 |
ミヤコドリ ミヤコドリは餌を求めて三番瀬に日本で一番多く飛んでくる。 . |
◆東京湾最大の面積を誇る 三番瀬の干潟
多くの生物が暮らす船橋沖の浅瀬三番瀬は昔、今よりも広い干潟だった。太平洋戦争後、国策として所得倍増計画が実施され、湾岸域の広大な多くの干潟が臨海工業地帯や居住地として埋め立てられ次々と陸地化が進んだ。こうして、海底の勾配が長大でなだらかな干潟は土地造成に因り消失し、直立護岸となり海洋環境が悪化した。内湾北部海域に大規模な貧酸素水塊の青潮が秋雨前線の到来する時季に発生する。この青潮が三番瀬海域を襲い︑魚介類が大量に死滅し︑漁業に大きなダメージを与えている。
「一方、工場排水の被害なども多発している」と大野さん。「最近では、市原市の石油コンビナートでプロパンガスが流出・炎上し︑消火活動が行われている。この様な事件を軽視しない為に、三番瀬を含む東京湾の環境保全活動が続けられている」と語ってくれた。
三番瀬は干潟の海で多くの小動物が生息し、正に生物多様性に富んだ豊かな生態系を形成している。その食連鎖が海水の自然浄化を活発に行い、東京湾の自然環境を懸命に守っているかけがえのない海なのだ。
三番瀬MAP |
干潟の餌を探すタイシャクシギ(手前)とミヤコドリ(奥) |
晴れた日は三番瀬から富士山も見る事ができる |
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船橋を含め、近隣の市からも見れる三番瀬の初日の出は 絶景! |
スズガモの群れ。 冬期は10 万羽もやってくる。 |
◆船橋浦・三番瀬のラムサール条約登録実現に向けて
三番瀬のラムサール条約登録を実現する会 三番瀬の自然を子ども達、次の世代へ残すのが私達の使命です。船橋浦・三番瀬=三番瀬は都市漁業が今も営まれる宝の海。「豊かな里海を次世代へ三番瀬の未来を市民で守ろう」が私達のおもいです。 |
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◆ラムサール条約とは? 1975 年に発効した国際湿地保護条約で、日本は1980年に加盟。水鳥を保護する国際条約として誕生した。現在、日本のラムサール条約登録地は、釧路湿原、琵琶湖、谷津干潟などの合計37箇所が登録されている。 |
◆三番瀬インフォメーション
◆2013年 三番瀬カレンダー販売中! 三番瀬の水辺における生態系と漁師町・船橋に伝わる文化・風習がわかる写真を1 ヶ月ごとに1 枚ずつ使用し、季節の移り変わりを感じるとともに船橋の良さを知る事ができる作りになっている。
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◆三番瀬 冬の野鳥・干潟観察会
日本有数の水鳥の渡来地三番瀬。今年も多くの冬鳥が三番瀬を訪れます。
魚食性のホオジロガモやウミアイサ、カンムリカイツブリなど、干潟の生物も観察してみませんか?
開催日 | 2013年1月6日(日曜日) |
集合場所 | ふなばし三番瀬海浜公園バス停 午前10時集合 |
参加費 | 200円 |
申込 | 不要 |
持ち物 | 観察用具・弁当・水筒・長靴・防寒具 |
問合せ | 千葉県野鳥の会(杉本) 047-478-2665 |
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください