かつて「観光都市」として全国に知られた船橋
街の魅力を活かした新しい「観光」とは?
船橋市の持つ様々な魅力を活かした街づくりと観光について、
6月から市観光協会会長に就任した大野一敏氏に話を伺った。
船橋市観光協会 会長 大野一敏 氏
船橋市の観光と観光協会の関係は?
かつて船橋は、船橋ヘルスセンターや中山競馬場、船橋競馬場にオートレース場といったレジャー施設中心の観光地でしたが、近年は、ふなばし市民まつりでの花火や船橋大神宮で毎年行われている奉納相撲、菊花展への協賛などのイベント事業が主になっています。現在の会員企業は約200社です。
これまでの観光協会の主たる活動は?
市の観光や物産品のPRを目的として観光協会推奨品の認定事業を行っています。現在は、海苔や佃煮、鰻の蒲焼、和菓子などが推奨品として登録されています。また、市民まつりなどで活躍している「ばか面おどり」のばか面販売などもこれまでの観光協会の事業です。
新しく観光協会が目指すものは?
船橋市の魅力を①レクリエーション、②ヒストリー、③エコロジーという三つの切り口で紹介してゆこうと思います。レクリエーションとは、食べる、買う、見るをキーワードに産物などの食文化、量販店や個人商店を含めた店、船橋の海や森を街歩きなどで「船橋らしい景観」を体験してもらいます。
また、船橋のもつ歴史的な背景や神社・仏閣などの見直しを行ない、各地の名前や案内板、地図などを整備することも大切です。親切な案内などを徹底し快適な場所として認知される事が観光の基本だと考えます。
そして、「エコロジー」。船橋には豊富な自然があります。海老川や谷津田など清らかな「水辺」を取り戻す事が必要でしょう。三番瀬のラムサール条約登録なども世界から注目される為の有効な手段です。
住んでいる人が誇りに思えるような仕掛けをしてゆくことが大切。土地土地の自慢のものを整備し、ゆくゆくはラムサール条約の世界事務局会議を船橋市で開催したいですね。
大野一敏 (おおの かずとし) ・昭和14年3月生まれ ・昭和29年 船橋市立宮本中学校卒業 |
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