2012年06月01日 配信

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障がいがあっても安心して参加ができるスポーツや余暇活動を


未来を担うこどもたちへ
~こころとからだの元気プロジェクト~

わたしの社会人としての第一歩は、急性期の総合病院のリハビリスタッフでした。日々、励まし励まされのリハビリ生活。それは失われた機能を回復させるための時間でした。悪くはないけど努力することが良しとされることに、気づかなければ流れていってしまうくらいの違和感を感じていました。

そんな中、私に大きな転機が訪れたのです。それは、障がい者乗馬との出会いです。そこでは、色々な人々がリハビリのための努力ではなく、ただ楽しいことをやりたいというシンプルな気持ち、やりたいから「なかなかいうことを聞かないからだを一生懸命動かそう」とする姿。そして、動けたことを喜ぶのではなく、楽しいことに手が届いたことへの喜びという、言ってしまえば当たり前の事実を目の当たりにしたのです。私たちは、日々わくわくしたり、ドキドキしたくて生きているんだということを、しっかり胸に刻み込まれた瞬間でした。そんなことを考えながら、私のワークエリアは、世の中からがんばれがんばれと言い続けられてきた障がいをもったお子さんや若者に移っていきました。そして、いかにこの人たちが自分の楽しいこと・やりたいことを探究する心を育んでいくかということが私のライフスタディーとなったのです。

さて、現実の社会のこどもたちはどうでしょうか。ふと周りを見渡してみると、意外なほど子どもたちはわくわく・ドキドキしていないことに愕然としました。私が子どものころは…なんて言ってしまえば歳がばれそうですが、学校に行くまでに友達と寄り道したり、帰り道にはシロツメクサで腹ごしらえしたり、毎日が穏やかだけど時間が足りないくらい色々なことをして遊んでいました。
でも、今は社会情勢もあって、あつらえられた遊びや活動でこどもたちの時間の大半が占領されています。コンクリートで舗装された道を歩き、身の危険を守るためには、安全な活動場所が求められ、室内では、外の遊びが色あせてしまうくらいのきれいで強い刺激のゲームが出現しました。結果、運動能力の二極化、子どもたちの基礎体力の低下、そして何より創造性やコミュニケーションの能力が危ぶまれる時代になったのです。でも、本来一歩外に出てしまえば、春には桜やたんぽぽが咲き乱れ、梅雨時には「もわっ」としめった空気がからだにまとわりつき、夏にはつんざくような声でセミが鳴き、秋には涼しげな風が頬をなでる。そして冬には凍えて家に戻ると暖かい家族のぬくもりが心地よい、たくさんの感動に満ち溢れているのです。私たちは、今の子どもたちにこの感動を感じとる五感を取り戻してもらいたい、そして、その先にある生きてるってこんなに素晴らしい、そこにしっかり立っているんだという存在感を感じて欲しい。

くーおんではその感性の感じ取れるからだつくり、やりたいことに向かって突き進めるだけの体力つくりのための少人数制体操クラブ、自然体験事業をこの4月からスタートしました。体操クラブでは、運動が苦手なお子さんに対して、少人数の特性を生かして、ひとりひとりに丁寧な運動指導を行うことで、運動を好きになって、何事にも自信をもってもらうことをモットーに指導していきます。また、体験事業では主体性をもったいきいきとした社会生活を送るための「自信・コミュニケーション・適応する力」を育みます。6月から11月にかけてはネイチャーゲームやキャンプを企画しています。
また、くーおんでは、療育経験のあるスタッフで構成しているので、発達障がいのお子さんも安心して参加していただけます。新しい試みとして、相談の多い姿勢改善やビジョントレーニングのプログラムも設けました。先ずは「初めの一歩!」ではありますが、子どもたちの未知なるエネルギーを育む一端になりたい・・そんな気持ちでいます。そしてその先には、障がいがあっても安心して参加ができる乗馬を含めたスポーツや余暇活動の試みや生涯にわたって元気なからだを維持するための運動サポートを視野に入れ、人生を楽しむためのライフサイクルに合わせた活動をしていきたいと思っています。

先ずは、うちの子運動が苦手だな~と感じていたり、一緒に活動に参加してみたいと思われる方は、お気軽に連絡ください。

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少人数制体操クラブ くーおん

住所 船橋市習志野台2‐16‐10
電話番号 047‐494‐1358

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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