2012年01月01日 配信

陸上自衛隊唯一の空挺部隊「第1空挺団」とはどのような組織なのだろうか。

船橋市民との関わりや東日本大震災での活躍について第一空挺団の山之上団長に話を伺った。

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陸上自衛隊 第1空挺団長兼習志野駐屯地司令 陸将補 山之上哲郎 氏

第一空挺団とはどのような組織ですか?

陸上自衛隊の組織の一つで、自衛隊唯一の落下傘降下部隊です。
「中央即応集団」に従属しており、有事の際には防衛大臣の直轄部隊として機能します。
落下傘降下をし、地上展開する能力を持った精鋭部隊です。

東日本大震災ではどのような活動をされたのですか?

震災直後の3月12日から旭市・浦安市などで給水活動及び物資運輸送を支援しました。
3月17日からは福島県内で原発から20~30km圏内の住民避難支援に、4月18日からは南相馬市原町区で、5月21日からは、福島県第1原発から3km圏内の大熊町で行方不明者の捜索に従事しました。

3km圏内での活動を拒否する方は?

放射線量が著しく高いエリアという事もあるので、健康被害を考え全員に意思を確認しましたが、誰一人として拒否する隊員はおりませんでした。

命令ではなく意思確認したのは?

空挺団は厳しい訓練を積み重ねてきた精鋭部隊です。
それだけに、ひとりの戦力が欠けても大きな問題となります。
また、どんなに能力が高くても気持ちが伴わないとその高い能力を発揮することはできないでしょう。

団長自身、船橋市との係わり合いは?

二人の子どもが小栗原小学校、葛飾中学校の卒業生です。
また、趣味のジョギングでは、ふなばし三番瀬海浜公園まで真間川沿いを走っております。
空気の澄んだ季節には富士山がくっきりと見えるところがとても気に入っています。

【プロフィール】

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山之上 哲郎
(やまのうえ てつろう)

・昭和58年 防衛大学校卒業
・昭和59年 第24普通科連隊
・平成7年  第1空挺団普通科群中隊長
・平成17年 第14普通科連隊長
・平成19年 陸幕教育訓練計画課長
・平成21年 第3師団 副師団長
・平成22年 第1空挺団長

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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