「るりこちゃんのおばあちゃんだー」
園庭に足を踏み入れたとたんにあがる歓声。
教室の引き戸の前に並ぶ可愛らしい園児たちの顔。
「おはよう。おはよう」という間にも次々に抱きついてくる子たち。
「良いにおい」「口紅きれい」などなどうれしいセリフを毎日、日替わりで浴びせかけてくれる。
一日の元気を一瞬でもらえる幸せな時間。
息子の妻、新しい娘の働き続けたいという意思を尊重して始まった、家族みんなで子育てをしようの我が家のスタイル。
保育園への送り迎えが私の役割。初登園の時はまだ現役。
スーツにパンプス、両手に大きなビジネスバッグとおむつ入れ。おんぶ紐でしっかりとおんぶした。
二人目が生まれると知らされて取得した運転免許。
憧れだったベンツを購入して颯爽と保育園から職場へ。
子育て支援と職業の両立。
振り返れば高揚していた季節。
三人目の誕生を機に退職。
久しぶりの自転車に何度も試乗を繰り返した日も今は懐かしい思い出。
少し間があいて四人目。
気がつけば二十年が過ぎている。
年が明ければ長男二十歳、二男十七歳、三男十三歳、長女は小学校に入学。
新しい日々が待っている。
【筆者プロフィール】
砂田 清子
山梨県出身
昭和50年船橋市に転居、同年 東京新聞ショッパー社 編集記者
53年春から東武百貨店船橋店勤務 広報主幹
平成9年 船橋市教育委員に就任 2期8年
県立学校改革推進プラン検討委員会委員
船橋地域福祉 介護 医療福祉推進機構理事他
著書に「素敵人生」「40代こころ風景97」「悩まないで考えて」
「僕 おじいちゃん大好き」
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