2011年12月01日 配信

 

 

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~誰もが、ありのままに、その人らしく、地域で暮らすことができるように~

 

「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」

この条例をご存じでしょうか。この条例は5年前、日本で初めて千葉県で制定された条例です。制定にあたっては、障害を持った方々や、その家族、関係者、地域住民が声をあげ、考え、つくりあげた条例です。

この条例の特徴は障害のある方からの相談はもちろん、差別をしたとされる相手側の方からの相談も受けることです。

 

相談活動

差別と言うと、とても重い言葉に聞こえますが、寄せられてくる相談は様々で、「こんなことで辛い思いをした」「こんなことで困っている」等、生活のしづらさを話す方も多くいらっしゃいます。

最初に相談者の話を聴き、次に差別をしたとされる相手方へ行き、事情を聴きます。相談者が困っている時は相手方も困っていることが多いと感じます。

相談者のため、良かれと思って発した言葉が相談者にとってはそうでなかったり、双方の誤解から生じていることも多くあります。その誤解を解いていくことも、相談活動の中で行っていることです。

障害のある人の生活はちょっとした配慮や工夫で大きく改善されます。互いを知ること、知る努力をすることが大切だと思いました。

この条例は差別した人を罰したり、取り締まるものではありません。相手を懲らしめるのではなく、味方を増やすものです。そのため、相談者の思うような結果にならないこともあります。

障害のある人の暮らしにくさや生きづらさを多くの人たちに理解してもらい、誰もが暮らしやすい社会を目指し、お互いに協力し合うことで、一つずつ、差別を解消しようとする条例です。

駅で切符を購入する時、電車やバスに乗車する時、どうしたら良いか、困っている人がいます。お店に入る時、商品を手に取る時、困っている人がいます。相手に自分の気持ちをうまく伝えることが大変な人がいます。少しの配慮があれば、不安な気持ちが解消されることもあります。

街を歩いていると、道路の凸凹が気になります。東関東大震災の後、放置されている個所もずいぶんありました。車いすの方や、杖を使用していた高齢者の方、ベビーカー押していた若いお母さん、誰もが歩きづらそうでした。

この条例の基本にあるのは、障害のある人が暮らしやすい社会は誰もが暮らしやすい社会であるという考え方です。障害のある人のためという視点でなく、むしろ明日の我が町のためにという視点にたつことが大切です。

この条例の相談窓口は県内16ヵ所にあり、広域専門指導員と呼ばれる相談員が配置されています。

 

 

千葉県健康福祉部障害福祉課

船橋市本町6316 レックスマンション

TEL 0474074441

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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