地震、火災などの災害時だけでなく、
防火指導や 救命講習など
市民生活のすぐ隣で見守りつづける消防官
船橋市消防局 山﨑局長に消防の現場と
市民生活の関わりについて伺った。
船橋市消防局の組織とその役割は?
船橋市消防局は、現在、5課、3消防署、7分署、2出張所、1救急ステーションを拠点として、総勢601名の職員により、市民の皆様の安心・安全を守る役割を担っております。
東日本大震災では、被災地へ向かったようですが?
3月11日の地震発生に伴い、13日23時15分に千葉県知事より緊急消防援助隊千葉県隊の出動要請があり、救助隊1隊及び後方支援隊の2隊、10名の隊員が、14日0時30分に岩手県陸前高田市へ向け出動いたしました。
被災地での10日間の活動において、残念ながら生存者を救助することはできませんでしたが、犠牲になられた方々を発見し収容してまいりました。
なお、現在は福島県福島市において、救急活動の支援にあたっております。
大震災における市内の被害状況は?
消防で出動したものに限られますが、負傷者31名、建物火災1件、ガス漏洩・水道管破裂・電柱の傾きなど38件、家屋一部倒壊やブロック塀の崩れなどで105件、この他にエレベーター内への閉じ込めなど16件の出動がありました。
消防の災害に対する備えについて
平成7年に発生した阪神淡路大震災以降、緊急消防援助隊が法的に整備され、甚大な被災時における消防の応援体制が確立されました。
本市では、災害時に有効に活用できる特殊車両を整備するとともに、職員の教育訓練を徹底し、消防力の充実強化を図っています。
消防局長として市民に一言
常日頃から災害を意識して、避難時に必要な食料等を準備しておくことが必要です。また、避難場所や連絡方法の確認など、常日頃から家族で話し合っておく事が大切です。
最後に消防局からのお願いですが、火災から大切な命を守る「住宅用火災警報器」の設置と救急車の適正な利用についてご協力をお願いいたします。
【プロフィール】
船橋市消防局長 消防正監
山﨑喜一 氏
・昭和27年 10月 白井市生まれ
・昭和48年 3月 消防吏員拝命
・平成21年 4月 消防局長に就任
現在に至る。
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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