2011年03月01日 配信

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精神保健福祉士/高橋浩基さん

それぞれの目標を持って
それぞれの夢や希望実現の為に

『こんぽーる』とは、ポルトガル語で「創作する」という意味で、スタッフや利用者全員の投票で名前を決めました。カタカナで『コンポール』と書かれることがありますが、正式にはひらがなで『こんぽーる』です。

『こんぽーる』は、平成13年10月に『共同作業所こんぽーる』として船橋の街中に生まれ、今年で10年となりました。精神障がいを持つ方が、より自分らしく、当たり前に地域で暮せること、そして、持てる力を十分に発揮し、夢や希望を実現することの目標にしています。

『こんぽーる』は、
1.働く場
2.ステップアップの場
3.ゆとりの場
4.精神障がい正しく理解してもうらう場
4つの理念(4つの柱)をもって活動しています。

「自分なりの生活を創る場」とこんぽーるのパンフレットにも書いてあります。こんぽーるを利用する人はそれぞれの目標(4つの柱)が違います。ある人は、こんぽーるを働く場としてコツコツ作業します。ある人は、就労を目標に体力づくりしたり、生活リズムを整えたりします。ある人は、休憩時間の仲間とのおしゃべりを楽しみにしています。みんながみんな同じ方向を向いているわけではないのです。こんぽーるを利用する人は年齢層も幅広く、1人として同じ人はいません。それぞれの夢や希望を実現するためにこんぽーるを利用しています。

作業所と聞くと、委託作業や受注作業などの内職と想像されるでしょう。しかし、こんぽーるで作っているものは、オリジナル商品です。シフォンケーキやチーズケーキ、お惣菜やお弁当などの食品類、シューキーパーや鍋つかみなどの手芸製品、しおりや印鑑立てやキーホルダーなどの革製品、絵葉書や一筆箋や名刺などのパソコンで作った製品と豊富です。

シフォンケーキは有名で、以前にJR船橋駅コンコースで開催していた「福祉の店」では飛ぶように売れました。種類は、定番のプレーン・紅茶・お茶・ココア、また季節の野菜やフルーツを使った季節限定のシフォンケーキと豊富です。現在は、社会保険船橋中央病院・総武病院・千葉病院・船橋北病院などで月1~2回ほど出張販売をしています。社会保険船橋中央病院は、第2・第4の木曜日に玄関ロビーの場所をお借りして、お昼の時間に販売していますので、気になった方はぜひ見に来てください。ケーキ以外にも、生活に役立つものを取り揃えております。

また、昨年のゆめ半島千葉大会2010の選手参加賞として、国体実行委員から「チーバくん」のイラスト入り一筆箋3,500冊の注文を受けました。利用者さんの中で、この一筆箋作りが大好きな方が1人いて、制作期間中はとても自信とやりがいをもって過ごしていました。何か一つ自分の得意なこと・頑張れることがあるというのは強みだと思います。それが仕事につながればさらに嬉しいことでしょう。まさに、持てる力を十分に発揮し、夢や希望を実現することだと思います。

“社会復帰”という言葉を聞くことがあると思います。どの時点を持って“社会復帰”となるのでしょうか。一般就労がそうなのか、病院から退院して街中で暮らすことがそうなのか。朝の身支度をして、電車やバスに乗って、作業所に通うことがそうなのか。こんぽーるの4つの柱と同様に、“社会復帰”も人それぞれです。大切なのは、より自分らしく、当たり前に地域で暮らせることだと思います。障がいを持った人も、地域で当たり前に暮らせること。この船橋の街中であまり目立ちませんが、こんぽーるは日々活動しています。

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障がい福祉サービス事業所
(就労継続支援B型事業)
こんぽーる

船橋市本町3-6-3 小島ビル2F
☎047-423-6660

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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