2010年10月01日 配信

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日本を代表するバンドの演奏会。
入場料は傘!?

JR総武線の下総中山駅には『善意の置き傘』があるのを御存知だろうか。この傘はおよそ10年ほど前の商店会会長であった有岡氏(仁美さんの父)が「電車を降りたら突然の雨じゃお客さんも困るだろう」と新品の傘を商店街で購入して始めたものだ。最初の頃は返却する人のほとんどなかった傘だが、最近では3~4割、返却の際に家にある傘を持ってきてくれる分も合わせると半分は返ってくるようになったという。

これには理由がある。何を隠そうこの傘、下総中山駅周辺には音楽で全国的に有名な学校(小栗原小学校、葛飾中学校、鬼高小学校※、中山小学校※ ※は市川市の小学校)に協力を頼んで定期的に行っているコンサートの入場券代わりに住民から集めたものなのだ。多い時には500本以上も集まる傘。子供たちの演奏によって傘が集まり多くの人が助けられているという構図は子供たちの情操教育にも良い影響を与えているだろう。

三遊亭一門の落語も無料
ただし、面白かったらおひねり必須!

この地域に住む三遊亭一門氏の協力を得てギャラリー植草の二階では定期的に地域寄席も行われているのだ。地域を愛する商店主達の熱意によって出演料は無料。ただし、面白かったら御ひねりは必須になる。毎回100名を超える参加者が集まる人気の寄席は午前と午後の二回行われるが毎回会場に入りきらなくなる程の人気ぶりだ。時には、寄席のほかに曲芸やウグイス嬢による球団の裏話なども公演するが基本的に出演料は無料。地域のもつ人という資産を上手に活かして下総中山まちおこし役場は街に活気を呼んでいる。

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集まってきた傘のチェック・ラベル貼りは皆で手分けして行う

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大好評の置き傘コンサート

船橋市本中山2-18-4(アルテサーナ内)
電話/047-334-9586(植草)
代表/有岡仁美

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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