2010年08月01日 配信

障害者が自立するため必要な環境整備

パソコンを使った付加価値の高い作業所 

2010hukusi3.jpg

障害者福祉作業所 WAVE

(NPO法人船橋障害者自立生活センター)

代表 和田みどりさん

市役所に程近い本町2丁目に障害者自身が運営する『福祉作業所WAVE』がある。多くの福祉作業所は、健常者又は障害者の家族が運営しており仕事の振り分けなどの仕切りを行うケースが多いが、WAVEでは仕切りからトレーニングまで全てを障害者自身が行う。また、障害者同士、生活の悩みや相談などにも親身に対応しているという。ちなみにWAVEでは、知的・精神・身体障害の三障害全てを対象としているのも珍しい点だ。

障害者の運営というと、健常者が運営する場合と比べ「突発的な発作などが起きる障害を持っている場合には怖い」と思われがちだが、WAVEでは平均で2~3名、最低でも1名の健常者が作業に付き添っている。

WAVEでの作業内容は、機関誌の編集、折り、封入やPCを使った名刺やチラシの作成業務。これらの仕事はパソコンを使ったことのない障害者でも2~3ヶ月程度のトレーニングで名刺作成程度の作業は可能になるという。全くマウスに触ったことのない場合でも、ゲームでの操作練習からはじめるので、「パソコンを覚えたい」「週に一日だけでも通所したい」「コミュニケーションの場として活用したい」という障害者にはおすすめだ。

現在の障害者登録人数は7名。しかし、全員が毎日通所してこられるわけではないので平均の利用者数は4.5人を超えない。現状のままでは補助金の支給条件である『利用者数平均が5(人以上/年)』に及ばず作業所閉鎖の可能性もあるのだ。

現在の障害者自立支援法下では『作業所』の利用人数には、市民以外を利用者数にカウントすることはできない。しかしこの作業所が、今年も条件を満たし来年以降も存続できるならば、地域活動支援センターとなり、船橋市以外の方でも趣旨に賛同して通所することが出来るようになる。

最後に、WAVEの運営委員には医師、民生委員など民間の各種有識者が多数参加している点も魅力的だ。

2010hukusi4.jpg

障害者福祉作業所 WAVE
(NPO法人船橋障害者自立生活センター)
船橋市本町2-4-4花島ビル1F
TEL/047-432-4554
FAX/047-432-4565

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード