2010年05月01日 配信

病気やけがで今後の生活が不安…

そんな時、ソーシャルワーカーにご相談ください。

ejiri.jpg医療法人社団 輝生会 船橋市立リハビリテーション病院
ソーシャルワーカー 江尻和貴さん

 

 
■自己紹介
 
 
 平成20年4月、船橋市立医療センターの向かいに船橋市立リハビリテーション病院が開院しました。「公設民営」のスタイルをとっているこの病院は「医療法人社団 輝生会」が運営しています。輝生会は東京都渋谷区で「初台リハビリテーション病院」を運営しており、私もそこに勤めておりました。
 
 
 
■リハビリテーション病院の役割
 
 
 入院の対象になる方は、主に脳梗塞・脳出血・くも膜下出血といった脳血管疾患、頭部外傷、脊髄損傷、大腿骨頚部骨折等の発症もしくは手術後間もない方々です。医療センターのような急性期病院での治療を終えた方に速やかに入院していただき、十分なリハビリテーションを実施し、患者さんが一日も早く在宅復帰できるよう職員一丸となってお手伝いしています。入院だけではなく、患者さんに病院まで通っていただき理学療法・作業療法・言語聴覚療法を実施する「外来」、専門のリハビリテーションスタッフがご自宅までうかがって行う「訪問リハビリテーション」も行っています。
ソーシャルワーカーの仕事って?
 
 
 ソーシャルワーカーは社会福祉をベースにしており、その仕事を一言で表すと「様々な相談業務」ということになると思います。業務内容は多岐に渡り、医療機関によっても役割はさまざまですが、リハビリテーション病院を例にとってご紹介します。
 まず、脳卒中などでリハビリテーション病院に入院される方は身体や言葉に不自由さを持っており、それがどこまで回復するかが課題になります。しかし、問題はそれだけではありません。入院費をどうするか、仕事に戻れるか、生活費をどうするか、自宅に戻れるか、介護をどうするかなど、患者さん一人ひとりで直面する問題は違います。ソーシャルワーカーは相談を通してそうした個々の問題をお聞きし(時には整理し)、必要な部分を問題解決に向けてお手伝いします。例えば、今後の生活設計をするにあたっては、医師から十分に説明を聞く必要があります。そんな時は患者さん・ご家族と医師との面談の場を設定してソーシャルワーカーも同席し、患者さん・ご家族が理解しにくい内容があれば医師に分かりやすく説明してもらうよう働きかけることもあります。
 
 
 退院に向けて住宅を改修したり、訪問介護やデイサービスといった介護保険サービスを導入されたりする方も多くいらっしゃいます。在宅生活を円滑に送るためにキーとなってくるのはケアマネジャー(介護支援専門員)の方ですが、ソーシャルワーカーは入院中からケアマネジャーさんと連携をとり、スムーズな在宅生活への移行を図ります。また、ご自宅での生活が難しくなり、施設での生活を選択される方もいらっしゃいます。ひと口に施設といっても、様々な種類がありますので、患者さんの状態や経済状況に見合った施設の情報を集め、適切な選択ができるようお手伝いすることもソーシャルワーカーの重要な業務です。
 さらに、一つの医療機関だけでは解決できない問題は他の機関と連携をとり、患者さん・ご家族を支えます。
 

 
 
■船橋市医療ソーシャルワーカー連絡協議会の活動
 
 
 船橋市には「船橋市医療ソーシャルワーカー連絡協議会」という団体があります。船橋市内外の病院、診療所、老人保健施設、在宅介護支援センターといった22施設のソーシャルワーカーが所属しています。患者(利用者)さん・ご家族からの諸々の相談に対応すべく、研修会を通して最新の情報を共有したり、各々のスキルを磨いています。最近では「連携」を重視しており、介護支援専門員協議会等と意見交換会を開催しています。各機関が互いの特徴を知り、手をつなぎ、市民が安心して暮らせるネットワークの構築を図っています。
 
 
 
■住み慣れた地域で暮らし続けるために
 
 
 病気や怪我は今後の生活を左右する大きな出来事です。ソーシャルワーカーは患者さん・ご家族がその方らしく、主体的に選択ができるようお手伝いしていきます。ご相談ください。

 

  

 

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【船橋市立リハビリテーション病院】
船橋市夏見台4-26-1
TEL:047(439)1200
 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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