2009年05月01日 配信

hattakaicho-.jpg自己の仕事は
「働き甲斐のある環境作り」

「動物病院の経営者なのに獣医さんではないんですね?」との問いかけに和やかに微笑み返しながら自らの経営論について答えて頂いた八田さん。

「息子が、独立するというので候補地選びから始めたんです。むげん社というのは、動物病院をやるために作った会社なんですよ」と設立当時を振り返る。   昭和63年ごろは環七沿いのガソリンスタンドがちらほら閉店していった時代だったから、新規で動物病院を作るにあたっては各方面から様々な意見を仰いだという。このモータリゼーションの時代に動物病院が必ずしも大きな道に面する必要はないと考えたそうである。結果として勤め人時代に培った様々なマーケティング理論などを駆使して多角的に分析し開業した。

当時の動物病院というのは、従業員を社会保険に加入させる病院が少なく、社会の一般企業と比較して、下位に存在しているような感があったという。そこで「職員は使い捨てじゃないんだ。社会保険には最初から入ってもらおう」と業界における職員の待遇の在り方から一般企業並を目指した。そして、所有と労働をきっちりと分けることによって、仕事を分担し、自らの仕事は『働き甲斐のある環境作り』と定義しそれに専念することにしたのだ。

所有と経営ならびに労働の三つの役割分担こそが八田さんの成功の方程式なのだろう。まず、所有と労働が分離し、その後所有と経営が分離する。それが企業が成長してゆくプロセスであると云う。

八田さんは役割り分担における労働者について「労働というのは尊いものだ。所有者や経営者がいたずらに搾取するのは考えものである。ただしその為には、きちんとした選別が必要だ」と語っている。企業の組織が成長するに従って、社会の生産組織の一員としての公器になってゆく。一企業組織であるということは、社会全体の歯車の一つだということを認識して貢献してゆかなければならない。

そうして利益が出てきたら、みんなにペイバックをしなきゃならない。そのあとに所有者、経営者が所得を受けるようにする。(ちなみに八田さんの場合は、平成元年から平成8年位まではほとんど、給料を受け取りませんでした)。このようにして基盤を作ってゆくことで、むげん社は平成21年3月18日に新鎌ヶ谷駅前『アクロスモール』と『イオン新鎌ヶ谷店』との間の一等地に自社分院ビルを構えるに至った。

勤め人時代の経験やノウハウを活用したことで、平成元年に創業した会社は順調に成長をしている。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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