2023年09月29日 配信


 最近、集中豪雨や局地的大雨、台風など地震以外の災害もよく耳にしますよね。
 皆さんは、もしもの時に備えて日頃からどの程度の準備をしていますか?
 今回はもしものときにあわてることがないよう、事前に知っておくと役立つ防災情報や防災グッズなどについて紹介します。

船橋市危機管理課の木勢さくらさんに聞きました!

知ろう
自宅の災害リスク、最寄りの避難場所をチェックしよう

ハザードマップで確認
 まずは自分の住んでいる場所がどういったところに位置しているか、ハザードマップで確認してみましょう。避難施設も確認して、自宅から避難先の施設までの道のりも安全なルートかどうかチェック。自宅だけでなく、仕事場、よく行く場所など関係のある場所の状況を日頃から見ておくことも大事ですね。

自宅が浸水想定区域の対象になっていても、自宅の上階への移動やマンション等の上階層で身の安全を確保することが可能な場合も

 ハザードマップは、「洪水・内水」、「土砂災害」、「津波」、「地震」、「高潮」の5種類。紙で発行しているマップもありますが、船橋市ホームページの「ふなばし生き生きふれあいマップ」で見ることもできます。見たいハザードマップをクリックして開くと、左側のレイヤーリストで表示させたい内容が選べます。住所検索も可能。

「ふなばし生き生きふれあいマップ」で関係のある場所を見てみよう
船橋市のさまざまな情報を地理情報システムを使用して、パソコンやスマートフォンで情報発信している(https://webgis.alandis.jp/funabashi12/portal/index.html

 
避難場所が書かれた看板もチェック

考えよう
「マイタイムライン」を作成してみよう
避難行動計画を考えて整理

 災害が発生しそうな時、発生した時にそなえて、「いつ」「誰が」「何をするか」をご自身や家族で事前に考えて、自分のライフスタイルにあった避難行動計画を作成しておくと安心。

マイタイムラインの作成方法はここでチェック(https://www.city.funabashi.lg.jp/bousai/map/p085980.html)。記入例もあるので、参考にできます

知ろう
海老川と最近の市の災害状況

「暴れ川」と呼ばれた海老川
 海老川はかつて「暴れ川」と呼ばれるほど、1970年代から1990年代まで頻繁にあふれることがありましたが、治水事業によって洪水は減り、1996(平成8)年9月の台風以降、約30年間、海老川下流域で大きな浸水被害は発生していません。ただ、「絶対に大丈夫」とは言い切れないので、もしもの時に備えておくと被害を少なくすることにつながります。

最近の浸水被害の状況
 最近では今年の6月上旬の台風2号の影響で、市内に大雨が降り、床上浸水や床下浸水などの被害が発生。市では、28カ所の避難所を開設しました。こういった災害情報も船橋市のホームページで確認できます。


市内を流れる海老川、長津川、真間川の水位情報はカメラ映像で確認できます。船橋市ホームページ、「ふなっぷ」などでチェック

備えよう
知っておくと便利な防災情報の入手方法

 気象庁など国の機関だけでなく、船橋市も防災情報を発信しています。ここでは防災情報の入手方法を紹介します。ご自身で使いやすい情報入手方法を見つけてみてくださいね。

さまざまな防災情報が確認できる
市公式アプリ「ふなっぷ」

 「ふなっぷ」をダウンロードすると、さまざまな防災コンテンツを見ることができます。ハザードマップやマイタイムラインの作り方はここでも見れます。

ふなばし災害情報、市公式LINEアカウント

ふなばし情報メール「ふなばし災害情報」または市公式LINEアカウントを登録しておくと、災害情報をメールまたはLINEで受け取ることができます。

防災行政無線の放送

 聞き取れなかった時は、電話0120-2784-61、市公式X(Twitter)、市公式Facebook船橋市危機管理課でも内容が確認できます。

 

ふなばし情報メールやLINEをまだ登録していない方は、避難に関する情報や防災・気象情報を発信しているので是非登録してださい。夏から秋にかけて、強い台風が発生する場合もあるので、日頃から気象情報などにも注意してくださいね
木勢さくらさん

備えよう
あると便利!防災グッズを紹介

 災害が起きても被害が最小限になるように、またいざという時にあわてないために必要なグッズはそろえておきたいところ。 ケーヨーデイツー新船橋店店長の藤谷さんがオススメする便利な防災グッズを紹介します。

一人一袋準備したい
防災バッグ

乾電池式USBバッテリーや携帯トイレなど、最低限必要なものが30点入った「防災バッグ」(4,928円)。パッケージのQRコードを読み込むと活用方法がわかる動画が視聴できます

取り付けも簡単
家具転倒防止伸縮棒

工具不要で、天井と家具や家電などの間に突っ張るように設置して固定する「家具転倒防止伸縮棒」(1,518円)。「身近なところから対策できる」と人気で、災害に関する報道があると特に売れる商品

防水仕様
ランタンにもなるLEDライト

手近なものに吊るすことができる「ランタンにもなるLEDライト」(1,408円)は単三電池で使える優れもの。普段は懐中電灯として使用できます

この他にも防災グッズを多数取り揃えています。防災グッズや避難生活で必要になるアイテムをまとめた「防災生活カタログ」はケーヨーホームページ(https://www.keiyo.co.jp/)の各店舗ページからご覧いただけます。是非ご活用ください
店長の藤谷さん

ケーヨーデイツー新船橋店
DATA
住所:船橋市山手1-2-7
TEL:047-435-0662
営業時間:9:00~20:00(ペットショップは9:00~19:00)
定休日:元日
駐車場:あり

備えよう
便利でおいしい非常食

 災害が発生した時のことを想定して、日頃から非常食は備えておきましょう。
 最近では普段の食品・消耗品を少し多めに買い置きして、消費した分を買い足す方法「ローリングストック」による備蓄も推奨されています。市内に本社を構える「石井食品」が提案する非常食と、船橋ならではの非常食を紹介します。

石井食品の非常食

  
熊本地震で被災された方の声を取り入れて開発した野菜入りのおかゆ「potayu(ぽたーゆ)」。トマトとチキンに3種のビーンズを加えた「potayutomato」のほか全3種類(各378円)

 食の安全にこだわり続ける石井食品は、通常商品と同様に同社の製造過程においては食品添加物を使用しない「無添加調理」の非常食を販売しています。どの商品も火や水を使わず開けてそのまま食べられるのが特長。「保存期間約240日から320日の常温保存食品も取り入れ、食べ慣れた味を常備することは災害時の不安感軽減にもつながるといわれています」と市川さん。非常食は同社が運営するViridianで1袋ずつ購入ができるほか、オンラインショップもあります。


おかゆとおかず3食分にスプーンがセットになった「非常食セットA」(1316円)


リゾット(各432円)は船橋産コシヒカリを使用したものも。船橋産コシヒカリを使用したリゾットは「Viridian」のみで販売している


常温保存ミートボール(183円)は同社の定番商品「ミートボール」と中身は同じ。保存期間約320日


特定原材料不使用の「リゾット」は食物アレルギーをお持ちの方にもおすすめ
広報の市川菜緒子さん

Viridian(ヴィリジアン)
DATA
住所:船橋市本町2-7-17
TEL:047-431-2673
営業時間:9:30~17:30
定休日:土曜・日曜・祝日・毎月1日他

オンラインショップ:https://shop.directishii.net/shop/default.aspx

船橋ならではの非常食も!


パンマルカン(小松菜)(454円)

市内の生産者がつくった小松菜パウダーをパン生地に練り込んだパンの缶詰。焼き立てのようなふんわりと柔らかな食感が特徴です。船橋産のにんじんを使ったパンマルカン(にんじん)も。プルトップを引くだけで簡単に開けられます。5年間保存可能。農産物直売所「ふなっこ畑」で販売。

知ろう 考えよう 備えよう
地域の防災訓練に参加してみよう!

 市内では、地震体験車を使った地震体験や煙中体験など、船橋市危機管理課が実施している防災啓発活動のほか、消火訓練や避難訓練など船橋市消防局が実施している防火・防災啓発活動、ボランティア組織の船橋SLネットワークが行う防災講座などがあります。これらを活用した防災訓練は、町会・自治会、マンション管理組合などで行っているので、お住まいの地域の活動に参加してみてはいかがでしょうか。

11月26日には市立55小学校、市立26中学校、船橋特別支援学校高根台校舎の計82会場で「船橋市総合防災訓練」が開催予定です。

町会で行う定期的な防災訓練

 法典中央町会では、いつ起きるかわからない災害に備えて、年に2回防災訓練を実施。防災訓練では、消防士の指導のもと、避難訓練のほか、消火器の使い方などを学び、防災講話を行っています。平常時から避難経路や避難場所を知っておくとスムーズに避難行動に移すことができるので、多くの人が参加できるよう呼びかけています。


習志野台8丁目町会の防災訓練では、非常食の試食会や無料配布をしたことも。毎回100人ほどが集まり、今年は9月24日に開催予定

知ろう
災害医療について知っておこう!

 大きな地震が起きた場合、一度に多くの傷病者がでる可能性があります。そうなった時に必要なのが、傷病者の緊急度や重症度に応じて治療や搬送の優先順位を決める「トリアージ」。この「トリアージ」は災害医療ではとても重要で、医療者だけでなく市民の皆さんの協力、理解も必要になってくるので、日頃から知っておきたいですね。本誌17ページ参照。

 

 

 

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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