障害のある人の就労と自立を支援
社会福祉法人あかね
障害福祉サービス事業所を運営する「あかね」。 ここでは、身体・知的・精神に障害を持つ、さまざまな人が働いています。こうした場があることを知ってもらいたいと、今、活動の場を広げようとしています。
事業所で長年スタッフを務める田村さん
「目が見えなくなっても働きたい」という声から始まった視覚障害者の就労支援を原点とする社会福祉法人あかね。視覚障害者の仕事といえば指圧・鍼・灸の3療業が当たり前とされていた時代に、音声の文章化や画面読み上げソフトを活用したパソコンの利用など、障害者の情報処理分野での活躍をバックアップしてきた。
同団体では、文字の点訳・製本や音声データのダビング業務にも取り組み、月2回「広報ふなばし」点字版や音声版を市内の視覚障害者に届けている。8ページの広報誌が、点字版ではサイズを変型B5判に変えて70ページ以上に。載せ切れない情報も多いのだそうだ。
また、点字名刺の作成にも取り組んでいて、依頼をすれば、既存の名刺に1枚15円で点字を入れてもらうことができる。「名刺交換の際に何も語らずとも企業姿勢をアピールできる」と好評だという。
最近、同団体が取り組みを始めたのが、不要となった点字用紙のリサイクルだ。厚みがある点字用紙の耐久性を活かして、利用者が手編みでコースターを作成。「コースターを市内のカフェなどで利用してもらい、点字のことや、作業所で働く利用者のこと、私たちの活動を少しでも理解していただけたらうれしいです。利用者さんのお手伝いなどボランティアも大歓迎」と、スタッフの田村早苗さんは話す。
「広報ふなばし」の点字版。「視覚障害者の全員が点字を読めるわけでもない」と田村さんは話す
点訳した点字を印刷する点字印刷機。スタッフが点訳した「広報ふなばし」の点字版が印刷されているところ
公共料金領収書の点訳も行う
点字用紙を活用したコースター
理事長:金子カイデさん
事業所:ワークアイ・船橋、ワークアイ・ジョブサポート(船橋市本中山)
問い合わせ先: ☎047-336-5112(平日10:00~18:00)
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください