2021年05月16日 配信

 今年で発足15周年を迎えた「船橋市訪問介護事業者連絡会」について、その発足の経緯や活動内容、これから取り組んでいきたいことなどについて、会長の林亨さんに伺った。

同会の発足の経緯を教えてください

 2004(平成16)年6月に発足しました。わたしは3代目会長になります。

 訪問介護事業所が数多くある中、全国や県ではそれらをまとめる組織はあるものの、市内事業所の大半がそういった組織には属していませんでした。勉強会などの学ぶ場、事業所同士が情報を共有する場など、横の連携の必要性を感じ、発足に向けて準備期間も2年ほど持ちました。

 現在会員登録している事業所は62カ所になります。幹事会として20人が、実務もこなしながら運営しています。

具体的な活動内容は?

 発足当初から、「経営者部会」「サービス提供責任部会(以下提責)」「ヘルパー部会」を作り、各種研修会や交流会を進めてきました。しかし、今期で15周年を迎え、今年6月に開催された総会で、独自に活動できるまでに成長した「提責」のみを残し、あとは課題別の委員会を開催する方向で再編することになりました。

 現在は、委員会活動として「人材確保委員会」「ICT(情報通信技術)委員会」「研修委員会」に従来の「提責」があります。

 「人材確保委員会」は人手不足を乗り越えるために、ヘルパーの社会的地位の向上を図るためなどの話し合いをしています。圧倒的に人材が足りないため、フルオープンできていない施設が多くあるのが現状です。

 「ICT委員会」は、訪問介護サービスの実施に伴う煩雑な事務作業等の軽減を図り、長時間労働の削減など職場環境の充実を図るための取り組みです。既に情報処理のシステムを導入している事業所もあるので、全体としてどう取り組むかが課題です。

 「研修委員会」は、経営者も含む訪問介護事業に携わる全従業員の質を高め、社会的地位の向上を目指し研修会を企画開催。「提責」もこれまで通り毎月部会を開催し、提責とヘルパーの研修会を企画開催します。

今後取り組んでいきたいことは何でしょう

 これまでも取り組んできた会員間の共同事業として、年2回の健康診断は続けていきたいと思っています。ヘルパーのケア記録用紙も連絡会で独自に作成し、共同購入できるようにしました。安価で購入いただけるので大変喜ばれています。

 また、人材確保の面で、外国人の採用は施設では今年から受け入れますが、訪問介護の仕事は会話ができて、かつ記録ができないと務まらないため、今は国も認めていません。まずは施設で働いてもらう中で、日本語を話せて書けるように指導していきます。

船橋について、思い出の地はどこですか?

 今はもうありませんが、ららぽーとの近くにあった「ザウス」です。学生時代にスキー場のアルバイトをした経験があり、子どもが小さいころはよくスキー場に行きました。スキー場は冬場だけですが、「ザウス」は手ぶらで行って、オールシーズンスキーが楽しめたので、よく遊びに行ったんですよ。

 

林 亨 氏
・昭和26年  東京都生まれ 結婚を機に千葉市に転居
・平成 5年  独立を機に行政書士・社会保険労働士の個人事務所を船橋市南三咲に構える。白井市に社会福祉法人の仕事の依頼があり、それから福祉の仕事に興味を抱く
・平成11年 在宅介護の提供を目的として、株式会社チェリッシュトラスト設立
・平成16年 船橋市訪問介護事業者連絡会入会
・平成30年 船橋市訪問介護事業者連絡会会長就任

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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