2020年08月02日 配信

この人に聞きました!
カネイチ青果株式会社 代表取締役 伊藤 隆さん

「一般人は入店お断り」料理人も唸る一流品がそろう仲卸

 

 昭和40年代初め、船橋市場が船橋駅の近くにあったころから営業をしている青果仲卸業者の「カネイチ青果」。

 現在の代表は3代目となる伊藤隆さん。同社は隆さんの祖父が立ち上げた会社だ。

 扱っている商品は、全国各地から仕入れる青果のほか、缶詰や加工品なども取り扱う。今の時期であれば、冬瓜といった青果のほか、夏に人気のある漬け物「水なす」なども種類豊富に取り扱う。

 「当社の取引先は一流と言われるような飲食店のみ。ウチの店に出入りしている人は、みんな商品の価値をちゃんとわかっていてくれている人だけなんだ」と伊藤さんは話す。

 「ウチの店、悪いけど一般人のお客さんは立ち入り禁止としてもらっているんだ」とも。扱う商品は、おいしいもの、極力日持ちがするもの、見た目に美しいものが多いという。

 公共の施設であり、一般客も入場できる市場。関連棟では飲食や買い物が楽しめ、一般客に対応している水産や青果仲卸店でも買い物ができる。そのため一般客の中には、買うわけでもないのに商品を触り、商品をていねいに扱わない人も過去にいて、伊藤さんは悲しい思いをしたのだという。

 「私たちの大切な商品を気軽に触ってもらいたくない。過去の経験から、今では一般の方の立ち入りをお断りせざるを得なくなってしまった」と伊藤さん。

 「市場は公共の施設。だから自分の店のように好き勝手にできない部分もある。店で何かあれば、店ではなく市に連絡がいったりもする。自分の店だけど市が管轄する店でもあるから、なかなか大変な面もあるんですよ。でも先代が残した店で、いいものを届け続けたいね」と伊藤さんははにかむ。


市場のイベント「楽市(らくいち)」時にも一般客は入店不可となっている。楽市は7月現在、休止中

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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