2022年10月31日 配信

各校ともに特色が違う市内の小学校。市内の小学校を巡りながら、各エリアの特徴も発見していきましょう!

南本町小学校


校舎の一部の壁にタイルが貼られ、モダンな雰囲気の校舎。現在、学校敷地内の下水道工事と体育館屋根修理工事が行われています。校舎の前には手入れの行き届いた立派な松が植えられ、シンボルツリーのような存在に

 昭和44年に湊町小学校から分離独立した南本町小学校は、今年で開校54年になります。栄町にある同校は、市役所近くの京葉道路南側に位置し、すぐ近くには船が停泊している海が臨めます。学区内は戸建てだけでなくマンションも多く、この10年の児童数は大きな変動はありません。現在は2年のみ3クラス、それ以外は2クラス、全児童数は419人です。

 今年4月から令和4年度船橋市教育委員会研究奨励校になり、「環境問題への理解を深め、実感を伴った授業づくり」に取り組んでいます。1・2年生と南っ子学級は自然に親しむことをメインに、3年生以上は学年ごとにテーマを設定して、環境教育を取り入れた授業を行っています。「ひどい環境を見てなんとも思わない子をゼロにしたい、環境に対して『今の自分にできること』を考えられる子どもになってほしい。環境について学び、子どもたちが親になったときに自分の子どもたちに伝えらえるようになれば」と石井久隆校長先生は期待を込めます。

 地域のボランティアも活発な同校。「南っ子守り隊」と呼ばれるスクールガードの方たちのおかげで安全に登下校ができていると校長先生は話します。また80歳を超えている環境ボランティアの方の協力で、花壇の花々は生き生きとしています。

 元気で明るい子が多いという同校の子どもたち。「のびのびタイム」で毎日20分2学年ずつ、校庭や体育館で元気に体を動かしています。

タイルとピンクベージュが印象的な校舎

マンションに囲まれた校庭

校庭は大きなマンションに隣接。屋上からは北側に京葉道路、南には東関東自動車道が見えます

すぐ近くには海が

西側には工場もあるため交通量も比較的多い地域となっていますが、すぐ近くには海があり、港町らしい景色が広がっています

開校前は塩田だった場所

廊下には同校が建設される4年前の写真が掲示されています。もともとは塩田でしたが昭和4年に海に戻り、東京湾埋め立て工事で現在の地形に

地域ボランティアの協力に感謝

校門前にある高速道路と並行した道路は交通量が多いですが、スクールガード「南っ子守り隊」と用務員さんの協力により、安全に登下校できています。花壇は環境ボランティアの2人が中心となり手入れされ、校内のあちこちにきれいな花が咲いていました

来年1月に環境学習発表会開催!
学年に応じたテーマを設定して、環境について関心をもつ子どもに

環境学習の一環として、2年生は牛乳パックで堆肥作りを体験。3年生は「海洋プラスチックごみ問題」というテーマのもと、タブレットで調べたりして知識を深めています

子どもたちも大好き「ウーパールーパー」

校長室には、ウーパールーパーが6匹も!涼しい季節は廊下に置くので、子どもたちは自由に見ることができます。近づくと寄ってくるその姿に、子どもたちも大興奮

校庭でとれた梅で手作りの梅干し

南っ子学級の子どもたちは、校庭にある梅の木から梅の実をとって、梅干しを作りました。作った梅干しは全児童に欲しい人を募り、当選した20人に南っ子の子どもたちが配りました。今回の応募者総数は53人だったとか

3年ぶりのデイキャンプ

「南本町小学校区青少年育成会」という地域ボランティア団体主催で、毎年校庭でキャンプファイヤーなどを行うデイキャンプを開催しています。今年は3年ぶりに校庭でデイキャンプ「火起こし体験、マシュマロ焼き」を開催しました。12月にはスポーツフェスティバルも開催予定

記者が感じた南本町小学校と地域の特徴

◎南っ子守り隊や、お孫さんが卒業した後も環境ボランティアとして校舎の裏まできれいに手入れする方がいたり、地域の方主催のデイキャンプがあったり、地域のつながりが強い学校だと感じました。

◎校長先生によると「生き物を見つけたよ」と声をかけてくる子どもが多くなったとのこと。環境について学ぶことで、自然に興味をもつ子が増えているのかなと思いました。

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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