2022年09月29日 配信

来年の3 月に惜しまれつつも、統合が決定した金杉台中学校。今回は金杉台中学校の現在の様子をお届けします!

金杉台中学校

 金杉台中学校は、金杉台団地の造成に伴い昭和46年に開校し、今年で52年目を迎えました。金杉台団地の西側に位置し、運動場の裏側は緑豊かな馬込霊園に面しています。

 全校生徒数は、昭和62年の528人をピークに、金杉台団地の高齢化と共に減少し、平成26年以降は100人未満、各学年1クラスとなりました。そのため、保護者説明会、地域説明会や学区内の小学生の保護者アンケートなどを経て、令和2年3月に「統合」が決定、来年3月末で御滝中学校へ統合することになりました。

 現在は3年生のみ、20人だけが通っています。少人数であることから生徒一人一人に目が行き届き、担当科目以外の授業に教師が入ることも多々あり、1授業に先生が3人になる時もあるそうです。また同校は、金杉台小学校と以前より「小中連携教育」に取り組んでいたため、小中合同のイベントがあり、今年は3年ぶりとなるスポーツデーが開催されました。

 生徒会や各委員長などの役割をほぼ全員が担当する機会があるため、「人前で話すのが苦手な生徒も、3年ではみんなしっかりと話せるようになっています」と今井校長先生。「少ないからこそ、一人一人の個性を尊重し、全員がお互いを認め合っている」とも。

 最後の金杉台中生が卒業するまで約半年。「まずは受験がありますが、生徒たちが思い出に残るような中学校生活、行事を企画したい」と校長先生は話します。

緑豊かな団地に隣接

金杉台団地の東側に金杉台小学校、西側に金杉台中学校があります。団地内は円形道路になっていて、道路の両側には街路樹があり、緑豊か


中学校は団地がある場所から階段を降りたところにあり、登下校がちょっとした登山気分になります


金杉台団地から階段を下るとすぐに学校

金杉台小学校と連携して行ったイベントの思い出があちこちに

「杉の子・白鷺フェスティバル」と呼ばれる小中合同音楽祭や芋ほりなどの思い出がたくさん。昨年はコロナの影響で中学校のみの「白鷺祭」を開催。今年も中学校のみで10月に開催する予定

鷺やキジも飛来!?

「白鷺祭」という名前にあるように、白鷺がたびたび飛んできたこともあるそう。最近では中庭にキジも飛んできたそうです

3 年ぶりに開催の小中合同スポーツデー

今年5月に、小中合同スポーツデー(運動会)を実施しました。小雨の中で中断しながらでしたが、南中ソーランとリレーで盛り上がりました

給食はランチルームで

ゆったりとしたランチルーム
食数が少ないため、大鍋で作る給食は苦労が多いそうですが、逆に手の込んだ料理を熱々で提供することができるそうです。9月になって、入学後初めてとなるA・B献立の給食。シールドもつきました

部活動は5 つ

現在の部活動は、バスケットボール部、卓球部、陸上部、吹奏楽部、美術部。夏には二和グリーンハイツの祭りに金杉台小と合同で吹奏楽部が出演。地域の行事にも積極的に参加しています

思い出いっぱいの修学旅行

6月に長野方面に修学旅行に行ってきました。今年度末で統合することを知った宿泊先の方からのあたたかい気持ちにも触れ、たくさんの思い出ができました!

校舎入口には「絆」の横断幕

校舎入口には今年度のテーマ「絆」の掲示が。その下にはこれまでの陸上大会の記録が掲示され、思い出コーナーになっています。靴箱は上履きと外履き各1つずつ、ゆったりと使用できるのも少人数ならでは

記者が感じた金杉台中学校と地域の特徴

◎金杉台団地はフランスの都市のトウルーズ・ル・ミレイユの影響を受けた、円を描くようなカーブの道路が特徴的なエリアだそう。実際に歩くと、カーブのある緑豊かな道路は心地よく、通学も楽しめそうだと思いました

◎地域の方や卒業生から「統合するのは寂しい」との声も。団地の歴史と共に歩んできた学校なので、今後の活用は未定だそうですがとても気になります

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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