各校ともに特色が違う市内の小学校。市内の小学校を巡りながら、各エリアの特徴も発見していきましょう！

高根台第二小学校

校舎は３階建ての本校舎と特別棟があります。

　高根台第二小学校は、高根台団地の造成に伴い昭和37年に開校し、今年60周年を迎えます。もともと江戸幕府直轄領放牧場「小金牧（こがねまき）」の一部だった同校は、馬が出ないようにするための土手「野馬除土手（のまよけどて）」などが校内の南側に当時のまま残っています。校歌の歌詞にも「松の森」とあるように、松がたくさんある場所でしたが、現在は松の木は数本のみで、大木の桜とイチョウに加え、レモンや柿などの果樹があり、自然豊かな学校です。地域の憩いの場となっている高根木戸近隣公園と隣接しており、この公園とともに開校前、学校周辺一帯は雑木林だったそうです。

　開校当初の全児童数は53人と少なかったですが、高根台団地の影響で児童数は増加し、昭和46年には過去最高となる１７００人に。その後、団地の高齢化により減少しましたが、学区変更やマンションが増えたことから再び増加し、今年は５年までは３クラス、６年は２クラス、特別支援学級２クラスで全児童数５３９人です。

　通称「高二っ子（たかにっこ）」と呼ばれる同校の児童は、「素直で明るくて人懐っこい子が多い」と黒田校長先生。地域との関わりも強く、運動会で踊るソーラン節は地域の祭りでも毎年６年全員が披露し、子どもたちも地域の皆さんも楽しみにしていましたが、残念ながらこの２年間は中止になっています。

　最近では、休み時間は積極的に教員と一緒に外遊びをしたり、体育ではサーキット運動を取り入れるなどして体力強化に力を入れています。

校舎は横長で廊下も長い

本校舎は横長で、廊下の端から反対側を見ると奥まで見えないほど

児童がデザインした60周年記念の垂れ幕

スクールカラーのオレンジと絵を組み合わせたデザインとスローガンは、児童から募集して選ばれた作品。2023年１月に予定している60 周年記念式典や行事は、児童の思い出に残るような会を予定しています

見応えのある桜とイチョウ

桜並木

校舎に沿うように大木の桜並木があります。桜の時期は見事で、地域の方が写真撮影に来ることもたびたびあるそうです。校庭にあるイチョウの木も大木で、紅葉の時期には子どもたちは落ち葉拾いを楽しむことも

イチョウ

学校名がデザインされた校章

校舎の東西にあった松林をモチーフにデザインされています。よーく見ると、４本の松葉で囲った中に、「タカネ二小」と書かれているのが分かります

郷土資料室には昔の写真や暮らしが分かる展示

地域の人たちなどの協力で、昔の写真約50点や、農機具や生活用品など約100 点が展示されています

みんな大好き「築山」

子どもたちに大人気の築山。真ん中にあるすべり台を滑り、「築山の最速を目指す」とがんばっている児童も。子どもたちに勧められ、校長先生もすべったことがあるそうです。「築山から校舎を眺めるのが好き」と話す児童も

校内に約75ｍの「野馬除土手（のまよけどて）」

野馬を育てる牧と村を分けるための土手の跡が体育館の裏側に今も残っています。土手には人が通れるよう木戸が作られていて、そのため「高根木戸」という地名に。もともとは700mの長さがあり、習志野台第一小近くまでまっすぐ続いていたそう

「高根木戸」の地名の由来でもあるんです！

高二（たかに）ソーラン引き継ぎ式

毎年恒例の行事。６年生が使った法被を５年生が代々引き継いでいきます。引き継ぎ式では児童が涙する場面も

校外学習の思い出を作品に

４組(特別支援学級)の児童が校外学習で訪れた『千葉こどもの国キッズダム』と電車をイメージした作品。微妙な色を表現するために、絵具で塗った約１cm四方の紙を一つ一つ組み合わせて作り上げました

地域ボランティアの協力で登校も安全に

門は１カ所で、約９割の児童が高根木戸駅方面からの通学。交通量が多いところもあり、スクールガードのみなさんに見守られながら登下校しています。創立当初に子どもが通っていたというボランティアの方も

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