2022年03月04日 配信

各校ともに特色が違う市内の小学校。市内の小学校を巡りながら、各エリアの特徴も発見していきましょう!

薬円台小学校

  

 昭和25年に二宮町立二宮第二小学校として分離独立し、開校したのが薬円台小学校。令和2年に創立70周年を迎え、記念式典にバルーンリリースなど記念事業が実施されました。校庭が広く、四季折々の草木の花々が彩を添え、ミカンやカキ、ビワなど実のなる木も多いのが特徴です。中庭にバナナの木もあります。

 昭和48年には児童数2328人で、県下一のマンモス校だったとのこと。現在は各学年3クラスに特別支援学級が6クラスあります。

 道路を挟んで県立薬園台高校があり、園芸科の生徒と一緒にダイコンやピーマンなどの野菜の栽培をしたり、書き初めでは書道部の生徒が指導に来たり、毎年交流があります。コロナ禍になる前は、園芸科や書道部の生徒の方と給食を食べたり、昼休みに遊んだりして交流していました。

 タブレットでの授業を促進しながら、「五感で楽しむ経験、本物に触れる体験を大事にし、命を大切にする子になってもらいたい」と話す校長の竹内健一郎さん。その思いから、八千代市の酪農家に来てもらい搾乳体験などを通し、酪農の仕事について学ぶ「モーモースクール」や、なわとびパフォーマーによる、なわとびの楽しみ方を学ぶ「なわとび講習会」なども開催しました。

 保護者による植木の剪定などの環境ボランティア、保護者やOGの読み聞かせボランティア「おはなしの部屋」、近隣在住の元教員による詩や俳句の掲示物の提供など地域住民との関わりが、「子どもたちの情緒を育み、心の癒しにもなっています」と教頭の有村慎一さんは話します。

以前は「薬園台小学校」だった?!

昭和12年に船橋市が生まれた当時は千葉郡二宮町でしたが、昭和28年度二宮町が船橋市に合併し「薬園台小学校」と改称。昭和47年に薬園台町のほぼ全域が薬円台という地名となり、それに伴い、「薬円台小学校」に改称しています

「薬園台小学校」時代の校旗も残っています

広い校庭には桜やイチョウ並木が!

校庭の周囲を桜「ソメイヨシノ」の木が淡いピンクで彩ります。校庭の広さは市内小学校の中でも際立ち、10,740㎡とか!

薬園台高校書道部との交流も
  
1月の席書会に向け、薬園台高校の書道部の生徒が薬円台小学校に来て書き初めの指導をしました

ハッピーニンジンって!?

給食委員会からの「うれしくなるような取り組みをしたい」との要望に応え、ニンジンを星形にしたものを1学年に1つだけ入れているとのこと。各学年約100人に1人だけが口にできるハッピーなイベントは好評とのこと。翌日の給食の放送でハッピーニンジンを口にした児童の名が呼ばれます

収穫したナスを使ったミートソース

薬園台高校園芸科との交流

薬円台小学校の1・2年生は生活科の授業の一環で、薬園台高校園芸科の畑で、高校の先生や生徒に指導を受けダイコンやピーマン、ナスなどの野菜を育てます。収穫した野菜は給食で調理され提供されます

地域の人々に支えられたボランティア活動
読み聞かせボランティア「おはなしの部屋」

保護者やOGによるボランティアで全学年全クラスに、クラスごとに絵本などの読み聞かせが行われています

環境ボランティア

植木の剪定を専門としている保護者が、職員玄関前にあるツゲの木などを剪定してくれます

掲示物のプレゼント

船橋市で教鞭をとっていた廣山孝子さんが、季節に合わせ、与謝蕪村の俳句やまどみちおの詩などを、切り絵と共に掲示物として提供してくれます

記者が感じた薬円台小学校と地域の特徴

◎校門を入ると、格好よく剪定されたツゲの木が目に入りました。それが保護者によるボランティアと聞き、さらには保護者やOGの読み聞かせや素敵な切り絵の掲示物、薬園台高校との交流など、地域の方々の温かい眼差しが注がれた学校なんだなと、こちらまで温かい気持ちになりました。

◎コロナ禍でのオンライン学習の取り組みも大事ですが、だからこそ子どもたちが本物に触れる機会を多くしたい、という校長先生や教頭先生の熱心な取り組みに共感しました。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード