2021年08月30日 配信

各校ともに特色が違う市内の小学校。市内の小学校を巡りながら、各エリアの特徴も発見していきましょう!

大穴北小学校


校舎に鮮やかに入るラインの緑はスクールカラーとのこと。校庭は大きな青い恐竜や人気キャラクターの絵が目を引く

 1977(昭和52)年に創立した大穴北小学校。通学区は大穴北1~3丁目、三咲5~8丁目、大穴北4~8丁目になり、現在各学年3~4クラスの合計642人の児童がいます。開発が進む住宅地と、畑などの調整地区には梨農家も数多く、のどかな風景も広がります。

 同校にはいくつかの特徴があります。まず「ノーチャイム」、チャイムは鳴らないということです。「自分で時計を見ながら動くことで、教育目標の目指す児童像『よく考えて自分から学ぶ』姿勢が育ちます」と教務の下田貞克先生。さらには、4年生以上の児童が自由参加できる「朝運動クラブ」に、続けて「ランランタイム」という活動時間があります。朝運動は集中力を高め、授業への導入に効果的なのだそうです。また、その甲斐あって、同校は市の駅伝大会で好成績を残しています。

 朝の活動後には「朝清掃」が始まります。市内では下校前に清掃する学校が多い中、同校では朝登校するとみんなで三角巾を被り、清掃タイムとなるのです。

 校内に広い農園があるのも大きな特徴。さらには「おやじの会」もあり、校内にある池の清掃をするなど、PTA活動同様、父親の教育活動への参加も盛んで「積極的な関りには本当に感謝しています」と會津真子校長先生。

 近郊の大穴小、大穴中学校とは3校連携を図り、合同勉強会を開き教員同士の親睦も図りつつ、コロナ前は大穴中の生徒がサマースクールなどで同校に来て、算数や国語など学習支援をするなど盛んに活動したそうです。

朝から元気いっぱい!「朝運動クラブ」に「ランランタイム」

毎日7時20分から4年生以上の児童が自由に参加できる「朝運動クラブ」(写真上)があるほか、7時55分からは学年で分けて5分間走る「ランランタイム」を(写真下)実施している。集中力も高まるという

 

船橋市の駅伝大会では好成績を残す

2020年2月に行われた第38回船橋市の駅伝大会で女子は1位、男子は2位の快挙を成し遂げている。過去には、第37回で女子が3位、第36回で男子が3位の成績を収めている

「朝清掃」で身も心もすっきりしてから学習へ

授業が始まる前に取り組むもう一つのイベントが、教室や廊下、トイレなどの掃除。「朝、場を清めてから勉強しよう、ということなんです」と校長の會津真子先生

きょうだい学級は週1回、中休みに交流。「ノーチャイム」で流動的な時間割も!

中休みの20分間を使い、週1回は異学年交流を行っている。校内にチャイムが鳴らない「ノーチャイム制」のお陰で、自分で時計を見ながら時間を管理する力が培われ、1年生も時計を意識しながら行動できるようになっている。さらに、時間割を流動的に使えるメリットもあるという

同校出身の絵本作家U-suke さん

卒業生のイラストレーター・絵本作家、U-sukeさん。2019年10月10日には「総合的な学習の時間」を使い、本人を招いてイラストレーター・絵本作家の仕事についての授業が行われた。その時の報告が廊下に掲示されている

校舎の目の前に「太陽農園」が広がる

約3,000平方メートルの広さがある「太陽農園」。地域の農家の方が無料で貸し出しをしてくれているという。学年ごとに春キャベツなどの野菜を育て、観察し、収穫まで行っている。夏休みに入り、PTA活動として太陽農園の除草作業が行われた

「おやじの会」が池の清掃や除草活動を!

大穴北小、大穴小、大穴中の3校が合同で活動している「おやじの会」。7月には大穴北小の池の清掃が行われた。コロナ前はサマーキャンプで学校の体育館に宿泊し、流しそうめんなどもしたという

記者が感じた八木が谷小学校と地域の特徴

◎大穴北小学校ならではの特徴の多さに驚いた。特に「ノーチャイム」には、学校の「よく考えて自ら学ぶ子」という教育目標の目指す児童像が反映されたものなんだろうなと、感心させられた。また「朝清掃」は「場を清めてから」との思いがあるとのことで、スッキリとした環境での学習はしっかりと身に付く、頭に入るような気がした。
◎広大な「太陽農園」は、先生方のご指導はもちろん、PTAやおやじの会の皆さんのサポートあってこそだろうと思い、地域、学校、家庭の連携がうまく機能しているんだなと感じた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード