2021年03月29日 配信

各校ともに特色が違う市内の小学校。市内の小学校を巡りながら、各エリアの特徴も発見していきましょう!

二宮小学校

 二宮小学校は、明治初年の学制発布に伴い旧二宮村内四部落に尋常小学校4つが寺院を仮校舎として開設したことに始まる。その後、明治32年にそれらが廃止になり二宮高等小学校として現地に設置され、今年で創立122年と歴史ある小学校です。

 国道296号線(成田街道)沿いにあり、市内唯一、国道沿いにある学校です。学区は前原東・田喜野井・滝台の3地域からなり、児童数は637人。部活動はドッジボール部と金管クラブがあり、外部講師を招いた箏曲部があります。

 同校のシンボルになっているのが、校庭に鎮座する樹齢200年以上になるという「欅(けやき)」。「けやきの子 大地に根をはり大きくのびよう」と、教育目標も掲げられています。

 学校教育は現在、船橋市GIGAスクール構想にのっとり電子黒板とタブレットが導入され、学びの風景も少しずつ変化しています。

 「けやきの会」という父親の会は、学校の草刈りなどのボランティア活動や春の「けやきっこ祭り」、毎年恒例の夏の宿泊体験会などを企画。校門を入って左手に広がる植栽をはじめ、学校敷地の掃除や植物の手入れなどは、「ありがたいことに、長年にわたり杉田貞夫さんが担当してくれています」と教頭の鰐部裕実先生は感謝の気持ちを話します。また、地域の「薬円台コミカルばか面同好会」には、主にばか面を製作する3年生を中心に、踊り方などの指導を受け、地域の方々との関りを大切にしているとのことです。

  二宮小学校のシンボルは「欅の木」

昭和50年代、校地拡張により伐採も検討されたというが、第18代久保木節子校長の働き掛けにより現存。第20代白木道子校長の頃学校のシンボルにしようと教育目標を設定したという    

公式ブログ「欅けやきブログ」を開始

昨年5月から始まったのが、学校の取り組みや行事などの情報のほか、日々の子どもたちの様子を紹介する「欅ブログ」に、自作動画を配信する「にのみやチャンネル」。二宮小学校の魅力、緊急情報などを積極的に発信している。そのうちの一つに中野誠校長先生があげる毎日の給食の紹介がある。子どもたちの様子も配信されるので、保護者からも好評という

変わりゆく教育現場「GIGA スクール構想」

人工知能やビッグデータ、IoTなどの技術の急速な進展により先端技術が高度化していく中、学校教育現場も大きく姿を変えている。児童1人1台の端末に、高速大容量の通信ネットワークを整備。子どもたち1人1人の個性に合わせた教育、誰1人として取り残すことのないよう公正に行われる教育の実現に向け、教室の風景も変わりつつある。今、正にその過渡期にある


2013年よりお世話になっているという杉田貞夫さん

2038(ニノミヤ)年のお楽しみタイムカプセル

1998年の二宮小学校創立100周年で建てられたカプセル。カプセルは2038(ニノミヤ)年に開けることになっている。タイムカプセルは昇降口前に記念碑と共に建っている


特別支援学級の様子

6年生へ感謝の気持ちを伝える「ありがとう週間」

各学年から6年生へ向けて、卒業式に向けて感謝の気持ちを表す週間。週を重ねるごとに、6年生への感謝の気持ちが形となって現れる

記者が感じた二宮小学校と地域の特徴

◎校舎外観の耐震補強の黄色い鉄筋に、黄緑色のカラーリングが織り成す模様がインパクト強かった。
◎欅は落葉樹で、取材時葉を落としていたので寂しい姿ではあったが、校庭にシンボルとなる木があることは、子どもたちの教育目標にもなっている「根をはり大きくのびよう」という精神が確実に養われるだろうと思った
◎「けやきの会」や杉田さんなど地域の人たちの支えに感謝しつつ、その活動を含めブログや動画配信などで学校での様子がしっかりアウトプットされている。GIGAスクール構想にのっとり情報発信に力を入れ、開かれた学校の雰囲気を感じた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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