各校ともに特色が違う市内の小学校。市内の小学校を巡りながら、各エリアの特徴も発見していきましょう!
小室小学校
小学校単体の校庭として、 市内一の広さを誇る、自慢の校庭
反対側に立つ人が誰なのか認識できないほど広い校庭。「当校に赴任してきたとき、この校庭の広さには驚きました」と教頭先生。隣接する小室公園との境いには針葉樹林が並ぶ
船橋市は北部、北総線・小室駅があり、白井市などとも隣接する小室地区にあるのが小室小学校。
開校は1979(昭和54)年、千葉ニュータウンの一画として、小室ニュータウンの造設などから人工が増え、それに伴い同校が開校しました。
現在の学区は小室町全域。北総線より南側エリアも学区となります。
近年は各学年とも2クラス編成でしたが、今年の1年生は人数が増えて3クラスに。そのほか特別支援学級として「あおぞら学級」があります。
現在、小室小の教頭を務める八木橋先生は「赴任して、まずこの校庭の広さに驚きました。そして本校に欠かせないのが、学校支援ボランティア『小室ファミリー倶楽部』の方々の力です。地域に開かれた学校として、多くの方が快く関わってくださっていて本当に感謝しています」と話します。コロナ禍において飛沫防止のためのパーティションを作ってくれたほか、換気のために窓を開けると虫が入るのが困っていることを伝えると、急きょ網戸を取り付けてもらったなど、さまざまな面で連携を取り、地域とともに子どもたちを育む様子が見られました。
今年も規模は縮小したものの運動会も無事に開催。感染症対策し、保護者に公開。徒競走や玉入れ、ダンスなどで盛り上がったのだそう
ヘビに出会うこともしばしば
コロナ禍で、小室ファミリー倶楽部の方が作ってくれたというパーティション
地域やPTAの ボランティアの力
校内には地域ボランティアの活動を紹介する展示物も。「PTAのみなさんが校内トイレの清掃に率先して参加くださっています」と吉田浩一校長先生
地域外からのゲストを招いた特別授業も
パラバドミントンの大浜選手、チーバくんなど、さまざまな人との交流を通しても、子どもたちが幅広く学ぶ機会を設けています
畑での「先生」は地域ボランティアさん
取材日、畑に来たのは2年生の児童。里芋の収穫体験をクラスごとに行った。「小室ファミリー倶楽部」の方が子どもたちに里芋の特徴を伝え、そのあと、子どもたちは土に埋まっている里芋を堀り出した
同校の学校だよりのタイトルは「ししまい」。小室地区の獅子舞は県指定無形文化財に指定されている
小室小に関わっている地域ボランティア団 体は1団体だけではない。「小室ファミリー 倶楽部」のほか、小室地区青少年健全育成 連絡協議会(小室地区育成会)やスクール ガードなどが深く関わっている。今年は 学校支援ボランティアの「小室 ファミリー倶楽部」をはじめ、 個人ボランティアの方々が力を 合わせ、校内に生い茂っていた 木々の本格的な伐採、清掃作業 に乗り出した。「おかげさまで、 校内が明るくなって、暑い日は 休み時間に外の木陰で涼んでい る児童も多く見られました」と 教頭先生
右の写真がビフォア(清掃前)、左の 3枚がアフター(清掃後)。同じ場所とは思えないほど
地域の「小室育成会」が公民館とも連携し、児童の作品を公民館入り口にも展示
小室駅の近くにある小室公民館では、毎年12月になるとイルミネーションを点灯している。その下には、例年、小室小1年生が授業で作ったサンタの折り紙を掲示し、地域の人を楽しませている
◎地域との連携の密度が濃い。学校と地域がスムーズに、そして自然に連携しているように見えた。
◎自然が豊かで学校が広いことはうれしいこととはいえ、環境を維持していくのは大変そうだった。しかし、そこに地域の人たちがごく自然に関わっている様子が、同校が大切にされている証拠だと感じ、同様に、教職員の方もこの関係性を大切に築いてこられたのだなと感じた。
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