2016年08月01日 配信

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この人に聞きました!

株式会社滝友商店 代表取締役
滝口英子さん

接客スキルをいかし他業種から転身

船橋市場の開設当初から場内に店を構えている滝友商店。市場の水産棟の店舗は現在「マグロ」「冷凍・干物・他」「鮮魚」の3つのジャンルに分けられており、同店は魚介類の塩漬けや干物といった塩干物を中心に、千葉県産の豚肉なども取り扱っている。滝口英子さんの父の代に創業した同店。英子さんが継いで15年ほどになる。
同社を継ぐ前は有名ファッションブランド店で販売員をしていた英子さん。水産関係とは全く違う世界にいたが、両親の他界を機に「滝友の跡は自分が継がなければ」という思いで迷わず転身した。
アパレル販売員時代、本当に似合うものだけを薦める接客で信頼関係を築いてきたという。そういった接客でリピート顧客をつくることは、まったく違う業種でも共通している。金額が高くても「良い物」を長く愛着を持って使いたいという考えがベースになっている。

市場ならではの「良い物」にこだわる

同店を英子さんが継いでまず行ったのが、取り扱い商品のグレードアップ。スーパーには売っていないもの、高級な食材や手に入りづらい物を増やした。金華サバやマトウ鯛、千葉県産のアボ豚など手に入りにくいものや質にこだわったウナギなどをそろえる。
「元々は魚臭さが苦手で魚が好きじゃない」と笑う英子さん。
「でも新鮮で質の良い物は臭みもなくおいしく食べられる」と話す。だからこそ、「おいしい物」「良い物」を食べてもらいたいという思いが強く、取り扱う商品の質と鮮度にこだわっている。商品は全て、自分で味をみて仕入れているので、来店客の好みや要望にあわせて薦めている。
市場全体として、「より新鮮なものを提供し続けていきたい」と話す英子さん。一般の人だけでなく、飲食店に向けても、「市場だからこそ仕入れることができるものがあることを知ってもらいたい」とも。これからも他店が扱っていない商品の仕入れに力を入れ、差別化を図っていく。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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