2016年05月01日 配信

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四十歩:出口

北総線小室駅前の階段を下りて道路の向こう側、保育園の脇の道を入ったあたり(写真①)は「出口」という小字地名でした。まっすぐ小室公園の方へ行く道は昔の村境の土手の跡で、江戸時代、野馬が小室の村に入ってこないように高さ2メートルほどの土手が「西ノ谷津」(公園)まで続いていたはずです。
この土手の東側が江戸時代の小室村です。保育園の北側で道が二手に分かれます(写真②)。右は小室の東集落へ、左は西集落への道です。小室の人たちは、ここを「木戸場」と呼ぶので「木戸」があったものと思われます。
村から出るには木戸を通っていきましたから、ここを「出口」とも呼んできたのでしょう。村境の土手から外は奥深い森ですし、隣村へ行くには森の中の小道を数キロも歩かねばなりません。
当時、村の人は出口近くにある馬頭観世音(現在は「東の墓」近くに移転)(写真③)の石祠に無事を祈ったのでしょう。「出口」という地点は村の人たちにとって大事な意味を持つ場所なのです。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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