2016年01月01日 配信

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この人に聞きました!

船橋市地方卸売市場 総務課 施設管理係長
箱山 光俊さん

重要な機能が詰まった管理棟の役割

市場敷地内の東側、正門付近では2015年から大きな工事が続いています。ここに建設しているのは地上3階建ての管理棟です。
現在の管理棟は、市場通りに沿った6階建ての建物。私たち総務課もこの建物の中に入っています。ここは昭和44年の市場開設当 時からあり、築40年以上が経っています。そのため老朽化も著しく、2011年の東日本大震災では窓ガラスが割れ、間仕切りが倒れるなどの被害がでましたが、それを修復し、現在もこの建物で業務を行っています。
棟内には市場の事務所である私たち総務課のほか、青果・水産の卸業者、船橋市場郵便局が入り、約150人が毎日ここで働いています。中でも卸業者は青果・水産物を流通させるには欠かせない存在です。万が一のことが起き、現在の建物が崩れた場合、卸業者の機能がストップしてしまうことは青果・水産の流通において大変なダメージとなります。そのリスクを回避するためにも、管理棟の建て替えが優先され、現在、市場敷地内にある建物の中で初めてとなる大規模な建て替え工事が行われています。

敷地内のデッドスペースを有効活用

建て替えの場所については、今後、さらにスペースを有効的に使えるよう、市場の中でデッドスペース(死角)と言われる場所を使うことになりました。
正門を入って左手には大きな石碑があるのですが、これは鎮魂碑です。船橋市場の敷地の一部は、戦時中、飛 行機部品工場として稼働していた「鴨川ニッケル工業」の工場跡地を買収したもの。その工場では、昭和18年1月10日に電気溶解炉が爆発し、多くの人命が失われ、その霊を弔うため、同年4月19日に建立されたのです。
その石碑と関連棟との間でデッドスペースとなってしまっている場所が、今回、管理棟の建て替え場所となりました。新しい棟は平成28年10月末に完成予定です。管理棟だけでなく、市場内の老朽化した施設それぞれに適した整備をし、今後も市場の機能を継続していきたいと思います。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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