2015年11月01日 配信

在宅ケアには、病院、診療所(クリニック)、介護サービスという三者が密接なつながりを持ち、相互に連携をすることで、患者と家族をサポートする体制が構築されていることが重要だ。

がん患者の終末期 における在宅ケア

がん患者の在宅ケアでは、医師が患者の意思をヒアリングし、退院前にケアの骨組みを作っていく。患者や家族と面談をし、希望をもとにソーシャルワーカーやケアマネジャーが介護や医療サービスという地域資源を使いケアプランに肉付けをしていく。在宅でのケアを希望する場合には、それを支援するサービスのネットワークを有効に活用し希望に近づけていく。

在宅ケアの体制充 実 !? 心構えも大切

在宅ケアを希望した場合でも、家族が十分な覚悟を持っていない場合もある」と、話すのは薬園台で開業するケアマネジャーの宮﨑直樹さん。がんの末期を「在宅で看取る」という覚悟ができているかどうかが、最後の瞬 間まで患者とどう接し たのか、亡くなったあ との家族のメンタルに 大きく関わるという。 「たとえば、軽い気持ちで在宅ケアを受け入れたが、すぐにお手上げになり病院に投げてしまう場合と、ギリギリまで頑張って、『もうだ めだ!』となってから病院に託すのとでは、 亡くなったあと遺影を前にした時に気持ちが違います」と、話す。

船橋市南部の在宅 ネットワーク

船橋市南部では、船橋駅以南で唯一の病院である板倉病院では、診療所(クリニック)、介護サービスの連携による在宅ケアを支援する仕組みがうまく機能しているという。「自宅から通いたい」という意思を持っていても通院が困難な事例もある。 「いざという時は病院で引き受けます。試しに在宅にチャレンジしてみましょう」と、患者の意思を最大限に尊重してしっかりフォローできる体制が機能しているのだという。     (文・山﨑健太朗)

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